2014年11月01日

【看取り士日記より・・・・9】 〜看取りなおし〜

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【看取り士日記より・・・・9】 〜看取りなおし〜
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日本看取り士会 会長
柴田久美子さん

 コスモスの花が秋風に揺れ、私に優しく生きよと教える。
 そんな中で、看取り士養成講座を行う。研修所の空気はとても清らかで、美しく澄んでいる。養成講座のはじまりは、私が作り上げた胎内内観研修。
 二四年前、内観というものに出会い、そして二〇年間、看取りを実践した中で、胎内というものに至り、胎内こそ神仏と父母の慈愛の世界であり、旅立つとき、私たちがまた戻っていく世界と同じであることに気づいた。
 胎内のあふれるほどの愛を看取り士になられる皆様に体験していただきたい。そして、愛されることではなく、愛することを望む人になっていただくことを、この研修の目的にしていた。
研修生の皆さんは、胎内内観後、自分の両親への手紙を書く。
 お母様が自殺をされ、胎内内観で涙ながらに母との関係を清算したいと言われたある研修生は、母親宛の手紙にこう書いた。 
 「私は目の前の些細なことにこだわって、満たされない欲求にお母さんを責めて恨んで罵り軽蔑し、どれだけ深くあなたを傷つけていたのかはじめて気付きました。思えばお母さんは産み落として以来、ずっと私のそばにいてくださったのですね。
 生まれる前、天国でお母さんを見つけていました。今度人間に生まれたら、
私たちは母娘になって、自由にいきいきと人生を心から楽しみ豊かに生きる。
そして、とんでもなく重たい課題を十分な自覚もなく、選びとって生まれ出たのですね。  (中略)
 お母さんの死があんなに私を傷心させ、動揺させるなんて、思いもよらなかったけれど、四〇年間の逆恨みをして、人生を前向きにとらえ直すために三〇年の歳月を要しました。
 残された人生をなんとしても生かし、失われた時をその本質をもって取り戻したいと思っています。
 お母さん。私のかけがえのない大切な愛しいお母さん。ありがとうございます。」恨み続けていたお母様を看取りなおすことができた彼女。
 胎内という慈愛に満ちた場所、十月十日(とつきとおか)、私たちを育んでくださった、その慈愛あふれる場所への想いを大切に生きることを教えてくださった旅立たれた方々へ、深く深く、感謝。合掌。

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柴田久美子【看取り学講座】

◆死に対する恐怖心が拭えない方
◆看護、介護職で終末期、看取りに抵抗感 のある方
◆身近な方の死で、後悔の念をお持ちの方
◆死に対する疑問などがおありの方
にお勧めしています。「死」と「生」、そして「看取り」について、新たな価値観、心構えを発見できる講座です。

【初級・講座日程】

◇11月19日(水)
  東京都 家庭クラブ会館 初級 

◇12月15日(月)
  愛知県名古屋市 WA東桜 第一会議室 

【なごみの里】

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2014年10月01日

【看取り士日記より・・・・8】 〜母の心に寄り添って〜

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【看取り士日記より・・・・8】 〜母の心に寄り添って〜
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日本看取り士会 会長
柴田久美子さん

 ひまわりの花が太陽に向かって元気に咲く頃、ご連絡が入る。
 『83歳の母が6月5日に、全身倦怠感、微熱、脱力、血液の炎症反応、食欲不振などで入院しました。
 母の体力の可能な限りの検査をしていただいたのですが、結局確定診断にはいたらず、不明熱ということでした。
 現在は抗うつ剤と副鼻腔炎の薬を飲んでいるだけです。
 食事を全くとらず、経管栄養も本人が拒否しているため、今は点滴だけでなんとか命をつないでいる状態です。
 先生にあとどのくらい生きられるのかとお尋ねしたところ、それは非常に難しい質問で、しばらくこの状態が続くかもしれないし、誤嚥性肺炎など何かを併発したときに、急激に悪くなる場合もある、と言われました。

 父は認知症で施設に入っていて、私はひとりっこで仕事のために東京在住です。(現在は看病のため長期帰省中)
 最期は家につれて帰ってあげたいとも思うのですが、私一人ではできる気がしないのと、長引くともしかしたら虐待してしまうかもしれないという不安もあります。
 わたしはどうしたらいいのでしょうか。』とご相談をいただいた。

 涙の中でお話をさせていただく。その後、娘さんが変わられる。
 『手を握ってさすり、母の足をマッサージできるようになりました。母も気持ちいいと言ってくれるし、何よりも私自身が少し落ち着いてきました。
 数日前、母自身が経鼻栄養をうけると決めたので、鼻から栄養を入れてもらっています。
 母が家に帰りたいと言った時のために、家の片づけを始めました。』と連絡をいただく。
 肌に触れることによって、皮膚にある触覚の受容体が刺激され、脳の視床下部からオキシトシンが分泌され、安心感をもたらすと最近科学的にも解明された。
 肌の持つ尊い力、こんな大切なことを教えて下さったお母様に感謝…合掌。

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 柴田久美子【看取り学講座】

◆死に対する恐怖心が拭えない方
◆看護、介護職で終末期、看取りに抵抗感 のある方
◆身近な方の死で、後悔の念をお持ちの方
◆死に対する疑問などがおありの方
にお勧めしています。「死」と「生」、そして「看取り」について、新たな価値観、心構えを発見できる講座です。

【初級・講座日程】

◇11月8日(土)
  岡山県岡山市 看取り士会研修所 初級

◇11月19日(水)
  東京都 家庭クラブ会館 初級 

【なごみの里】

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2014年09月01日

【看取り士日記より・・・・7】 〜日本の看取りを考える〜

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【看取り士日記より・・・・7】 〜日本の看取りを考える〜
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日本看取り士会 会長
柴田久美子さん

 ビルの谷間から見える青空が澄む8月24日、「第1回日本の看取りを考える全国大会」を新宿で行う。
 昨年10月、看取り士とエンゼルチームの仕組みを一人でも多くの方にお伝えしたいと、この全国大会を企画した。
  4月から毎月1回、東京で実行委員会を開く。大会の実行委員長となってくださったのは、鹿児島大学の奥健一郎教授。そして、副実行委員長に上田洋一様、そして舩井勝仁様のお2人。 実行委員会は会を重ねるごとに人数が増え、北海道から鹿児島まで、手弁当で60人を越える方々がボランティアで集まってくださった。
  長尾和宏先生の基調講演と、シンポジウム。看取りは決して忌み嫌うものではなく、良い看取りを考えていくことが人生を輝かせる。
 人生のたとえ99%が不幸だとしても、最期の1%が幸せならば、その人の人生は幸せなものに変わる。
 出産は女の仕事だが、看取りは男の仕事と提案させていただく。
  東京に拠点を持たない私たちが企画したにもかかわらず、会場は450名の定員がほぼ満席となった。
 お客様のお顔を拝見しながら、看取りにたいする関心の高さとボランティアの実行委員会の皆様の情熱を感じる。
 2025年、この国は47万人の方の死に場所がないといわれている。
 自宅で死ねないのではなく、自宅でしか死ねない時代がそこに来ている。 ひとりひとりの命のバトンを次世代にわたすために、今、できること。それは、自分自身を大切にすること。
 死を隣にすえて、今を輝いて生きること。そう思わせていただいた大会だった。

永六輔氏の詩には、こうある。

 生きているということは
 誰かと手をつなぐこと
 つないだ手のぬくもりを
 忘れないでいること
  めぐり逢い 愛しあい
 やがて別れの日
  その時を 悔やまないように
 今日を 明日を 生きよう

   ご縁をいただいたすべての皆様に   ・・・・感謝 合掌

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2014年08月01日

【介護日記より…6】 〜自然の恵みの中で〜

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【介護日記より…6】 〜自然の恵みの中で〜
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日本看取り士会 会長
柴田久美子さん

 山道に合歓の花が美しく咲いている。
余命一か月と診断された女性のご相談を受ける。自宅で最期まで暮らしたいと言われているが、第一介護者である御主人、そして御長男はどうしていいのかわからずお電話を頂いた。
 御主人はだんだん無口になり、そして御長男も掛ける言葉がない。余命告知はしないと決断される。そんな中で食事の量が減っていく。「どうして食べられないのでしょう。」「これから先どうなっていくのかしら。もう・・。」その言葉に誰も答える術がない。
 そして、数日経って病院に入院された。一般病棟に入院が決まる。ご本人に告げないと決断なさり、ホスピスを拒否され一般病棟への入院となる。私にご相談いただいたのは、看護師であり姪である女性からのもの。
 彼女は「叔母に何をどう対応していいのかわかりません。看護師の皆さん、ドクターの言葉がとても私には苦しく、余命宣告が私の心を重くしてしまう。
 同僚であるナースの扱いがとても乱雑で、面会時聞が苦しくお見舞いに行くのが辛い。どうすればいいのですか。」と泣いていた。私は「空を見て、鳥を見て、一緒に時間を過ごしてください。何も話さない時問、一緒に空を見る時間、鳥を見る時間、野の花を眺める時間がきっと叔母様の希望に繋がります。ご本人が生きる希望を捨てない限り、皆さんが捨ててはいけない。
 余命一か月の言葉に振り回され、余命を数えてはいけない。」そうお伝えする。「私に一番できないことですね。辛くて苦しい。」そんな会話の中で、父の最期の時を思う。父にも母は余命三か月の告知をしなかった。自宅で父の前では笑顔、そしてひっそりと一人泣いていた。
 子供たちが毎日父の部屋を訪ねるようにと父の寝室で金魚を飼う。毎日えさをやる当番が決まっていた。子供たちは必ず父の部屋をおとずれ、金魚にえさをやりながら、そして父の足を手をさすっていた。
 父の温もりを私は今も忘れない。
 小さな日常の中の自然が私たちに与えてくれる恵みを教えてくれた父母に感謝 合掌

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2014年07月01日

【介護日記より…5】 〜生きていく力〜

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【介護日記より…5】 〜生きていく力〜
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日本看取り士会 会長
柴田久美子さん


 野甘草の花がやさしく生きよと教えられます。
 講演会の席上、母を自宅で幸せに看取った女性が話して下さる。もう随分前の事なのに、昨日のように熱く語られる。
 「母は亡くなる二日前、柴田さんと話し、死の恐怖がなくなったと言い、とても穏やかでした。その日まで、心の行き場がなくて死の恐怖に心がおびえていたのです。
 でも、長年許せなかった人がお迎えに来てくれたと知り、母も私も救われました。そして、私自身も柴田さんに会うまで、夜ゆっくり眠ることが出来ない日々でした。柴田さんが『普段通りの暮らしをすることがお母様の望みです。寝て下さい』と言われ、その夜から眠れるようになりました。」
 最期の時、お母様のベッドの上にあがり、お母様をその両手に抱いて看取られました。穏やかで安らかな旅立ち。家族みんなが身体をさすりながら、 
 「お母さん。ありがとう」と涙する中で、お母様は人生を完成されました。自らの葬儀の準備をし、娘のこれからの生活を思い、見事なまでにそのシナリオを作り旅立たれたお母様。静かに笑顔すら浮かべて、お母様の美しい人生の完成を興奮気味に話される娘さんの顔が、眩しいほどに輝いてみえました。
 「一番大切なことは目に見えない」二度と会うことができなくても、空を見て星を見て、その人の笑い声や笑顔を思い出すことができる時、人はどれほど心が慰められ、生きていく力を与えられることでしょう。生きる者は死者によって生かされ、死者はまた、生きるものによって生き続けていくことができることを教えられる。
 生も死も同じ所にあると教えて下さるお二人に感謝。合掌。 

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2014年06月01日

【介護日記より…4】 〜白光に包まれて〜

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【介護日記より…4】 〜白光に包まれて〜
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 チューリップの花が春風にゆれる日にこんな連絡を頂く。
 「柴田さん。お陰様で願い通りに父を自宅で看取ることができました。みんなに感謝の言葉を伝えながら、手を握り最後の時を迎えて逝きました。

  母と私が『ありがとう』と最期のお礼を伝えていたら、愛猫のミーコがベッドに飛び乗って父を覗き込み一緒に看取りました。
 たくさんのアドバイスを本当にありがとうございました。お陰様で悔いのないお別れができました。
 父はまるで眠っているようでした。 まずは感謝申し上げます。
 ありがとうございました。」
 そのとき娘さんが携帯で撮られたお父様のお写真に、私は神仏と同じ白い光を見て、そのとても美しいお姿に魅了された。私の何百回もの美しいという言葉より、はるかに感動を伝えるそのお写真。
 まわりの皆様に見ていただき、感動を分かち合う。
 人は旅立ちを前に、俗世から全て解き放たれる。お父様の白い光は、見る人の心を反映する。
 白い画用紙の上の小さな黒い点のように、暗く見る人もいる。
お父様のお姿を御覧になった方々の反応は様々だった。
 そんな中でふと、相田みつを先生の言葉を想う。
 「美しいものを美しいと思える あなたの心が美しい」

 幸せな旅立ちをもって、周りの者たちを導いて下さるお父様の深い慈愛に感謝。 合掌


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2014年05月01日

【介護日記より…3】 〜泣くことの尊さ〜

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【介護日記より…3】 〜泣くことの尊さ〜
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日本看取り士会 会長
柴田久美子さん

 春を呼ぶチューリップの花を手に、看取り士として訪問する。
 74才の母(肺ガンの末期)を看取る決心をした娘さんから御連絡を頂いて4ヶ月。
 「私は病院で長く働いていた。人間らしい最期を迎えたいので、自宅にいたい。淋しすぎる病院はいやだ」
 そう、きっぱりと言われたお母様。
 先日、入浴中に意識不明になられ、救急搬送。本人の希望で独りで入浴中、いつまでたっても出てこられないお母様を、気遣う娘さんが発見。お風呂のお湯を抜いて、毛布をかけて救急車を呼ぶ。とっさの判断を必要とする重度の方との暮らし。その翌日の朝、毅然として「帰ります」と主張。病院から自宅に戻られる。
 訪問当日、駅から御自宅までの長い道のりを、娘さんと話しながら歩く。この先、母はどうなっていくか、体験したことがない、自宅でひとり愛する人を看取るということへの不安。質問のひとつひとつに答えるには、この長い道を共に歩くことが必要だったと思った。
 今まさに彼女は、登り坂があり、下り坂がある、先の見えない道を母と二人で歩く、お二人の心の杖でありたいと願いながら希望を語った。「不測の事態に備えて、心を平安にしておくことが大切ですね」と落ち着かれ、家に到着した。
 お土産にとお持ちしたお寿司を「おいしい」と召し上がられ、「桜の花を一緒に見ようね」と約束したその5日後、娘2人、孫2人に手を握られる中で旅立たれた。
 お母様を看取られた後、「最期、追いすがって泣き、それ以降、涙が止まりません」と、娘さんが言われる。

 「泣く」は、「さんずい」に「立つ」。
 「涙」は、「さんずい」に「戻る」。 泣くとは、たくさんの涙の後に、しっかりと自分を悲しみから取り戻せること。こんな尊いことを身を持って教えて下さる幸齢者様に感謝  合掌


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2014年04月01日

介護日記・2

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【介護日記より…2】
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日本看取り士会 会長
柴田久美子さん



 なごみの里では、今日も胎内内観研修が行われている。
 胎内、それは誰もが父母と神佛に愛された慈愛の時間。十月十日、胎内という慈愛の世界にいたことを思い出し、その時の愛を感じることで自らの中に確かな愛を確認する研修。
 その研修の最後の時間、母にあてて手紙を書く。
 ある研修生さんの母は、認知症で施設にいらした。

 「認知症が進み、話しかけても、自分の世界の中でのおしゃべりに忙しい母。ゆっくりと心を込めて、研修中に書いた母への手紙を読むと"お母さん"“ありがとう”“大好き”“生んでくれてありがとう”という言葉には反応し、私の顔をみて涙ぐんでくれました。
 でも、すぐにまた自分の世界へと帰って行きました。一瞬でしたが、母と娘に帰れました。

 その日私の娘は、友人宅に遊びに行っていて終日留守でした。帰ってきた娘に『お母さん今日、おばあちゃんの所に行ってきたの。ずっと行けないって悩んでいたけど、昨日米子で胎内内観をして、悩みが解決するようになったの』と言うと、娘は黙って私をギュッと抱きしめてくれました。まるで母が子供を抱きしめるように」と喜びの便りが届いた。

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 そして、その数日後、「母が亡くなりました。どうにか会いに行き、一生懸命手をさすっていました。
 亡くなる前日は、あんなに惚けて私の顔も名前もわからなくなっていたのに、『恵美ちゃん』と正気になってくれました。

 最期は、私と二人きりの時に亡くなりました。この身体のどこにそんなカが残っていたのかと思うくらいの力で私の手を握り、逝きました。
 お互いにしっかり手を握りあい見送れました。とっても心が通じあった気がしました。」との連絡を頂いた。

 握りあった手を通して、最期まで積み重ねた魂のエネルギーを手渡して下さったお母様。全てを許し最期まで愛を捧げる母の偉大さをまた教えて下さった幸齢者様に感謝 合掌

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