2015年10月01日

【看取り士日記より…19】〜抱きしめ合う〜

【看取り士日記より…19】〜抱きしめ合う〜

柴田さん写真-顔写真-4.jpg


日本看取り士会 会長
柴田久美子さん

 紅葉のはじまる福岡の講演会。福岡に以前住んでいたと話すと、会場から拍手が起こる。
 「袖すり合うも多生の縁」この言葉の奥の深さ、またその土地に暮らすことの意味を教えていただいたように嬉しく思う。
 その後、看取り士の皆様との打ち合わせを行う。その中のお一人が、ひどい咳が止まらないと話す。
 「旅立つ方の看取りの時、私の魂と重なってくださった方の光を閉じ込め続けることが辛い。個人情報保護、守秘義務と言う枠の中で働くことに疲れ、退職しました。
 最期の瞬間、看取る人々に25メートルプール529杯分の水を瞬時に沸騰させるほどのエネルギーを渡すと言われましたが、受け取った私はもっと自由に、もっとおおらかにこの感動を一人でも多くの方々にお伝えしたいんです」
 看取りと言う人生最大のステージでのご縁。その感動を閉じ込め一人悶々と暮らす日々がどれ程辛いことか、彼女の身体が物語る。
 ひとしきり話し終わると、彼女の咳は止まっていた。
 抱きしめて送った方の魂のエネルギーを他者に分かち合うことによって看取り士としての仕事は完了する。
 私たちの夢は、マザーテレサの果たせなかった夢「全ての人が最期、愛されていると感じて旅立てる社会創り」にある。
 命をかけて抱きしめあった方とのご縁はどの場面より深いご縁、その現場の感動を分かち合うことによって、多くの人に死の尊さを伝えることができる。
 そんな一隅を照らす役割を持つ看取り士さんに手を合わせた。
 そしてまた私自身、一人の看取り士として精進し、積み重ねていきたいと心新たに思う。
 おおらかに自由に生きることを教えてくださるご縁ある方々に感謝 合掌

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

【関東地区の看取り士養成講座】
◇10/19(月)〜10/24(土)
関東地区研修所(東京都内)
◇12/14(月)〜12/19(土)
関東地区研修所(東京都内)

【問い合わせ先⇒なごみの里】
TEL/FAX 086-728-5772

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


posted by たまゆら at 12:00| Comment(0) | 介護日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月01日

【看取り士日記より…18】〜いのちのバトンタッチ〜

【看取り士日記より…18】〜いのちのバトンタッチ〜

柴田さん写真-顔写真-4.jpg

日本看取り士会 会長
柴田久美子さん

 8月23日、「第二回日本の看取りを考える全国大会」が愛知県の中部国際空港セントレアホールにて開催された。
 会場は満員で熱気に包まれる。
 2025年、団塊の世代の方々が75歳以上となり、この国は4人に1人が75歳以上という超高齢社会になる。 厚生労働省の試算では、その5年後の2030年に、病院でも施設でも自宅でも死ねない「看取り難民」が47万人に達する。
 亡くなる方の85%が病院死あるいは施設死なのが現状だが「自分はどこで亡くなりたいですか」という私達のアンケートには、8割の方が「自宅で」と言われる。自宅でおひとりさまでも安心して旅立つ事ができる仕組みとして、看取り士″と無償ボランティアエンゼルチーム″の仕組みを5年前に創りあげた。
 現在、全国77名の看取り士とそれを支えるための無償ボランティアさん108支部のエンゼルチームがいる。 出産に助産師がいるように、死ぬ時も誰かに手助けしてほしいと思われる方々の想いに応えて、皆様に幸せな最期を手渡したいと、私たちは活動を続けている。
 全国大会の基調講演は、青木新門先生の「いのちのバトンタッチ」。青木先生のお話は看取ることの尊さを語ってくださり、会場の皆様の涙を誘う。  父の最期にありがとうと素直に言えなかったのは、看取らなかったからと分かりましたとの感想を頂く。
 そして「あなたは誰に看取られたいですか」をテーマとしたシンポジウム。家族と一緒に聞きたかったとの声が多かった。
 私は今回の大会で、会場に母の胎内のような慈愛の世界を再現したいと思っていた。終了後に障害をもつ1人の青年が「会場は温かく、お母さんのお腹の中にいるようだった」と笑顔を見せてくれた。私にはこの言葉こそが、最大のご褒美のように思えた。
 私の夢はすべての人が最期、愛されていると感じて旅立てる社会創りである。全国大会の会場がその夢の第一歩であることを感じさせていただいた。参加者の皆様に感謝  合掌

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

【関東地区の看取り士養成講座】

◇10/19(月)〜10/24(土)
関東地区研修所(東京都内)
◇11/19(木)〜11/24(火)
関東地区研修所(東京都内)

【問い合わせ先⇒なごみの里】
TEL/FAX 086-728-5772

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○

posted by たまゆら at 14:00| Comment(0) | 介護日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月01日

【看取り士日記より…17】〜微笑みの中で〜

【看取り士日記より…17】〜微笑みの中で〜

柴田さん写真-顔写真-4.jpg

日本看取り士会 会長
柴田久美子さん

 初夏の太陽に照らされて、お化粧直しをした姫路城がことさらに美しい。
 もう10年以上も通わせていただいている、姫路の特別養護老人ホーム『しかまの里』さんに伺う。

 今回は「いきたひ 〜家族を看取る〜」の映画が完成し、長谷川裕子監督と共に上映会と講演会を企画してくださった。
 しかまの里の玄関先は、デイサービスのお見送りの幸齢者様でいつものように賑わっていた。
 ホーム特有の無表情な様子ではなく、とても生き生きとなさった幸齢者様のお顔を拝見して安堵する。職員の皆様の笑顔は、とても深く慈愛に満ちたものだった。他の施設では職員不足のために疲れが溜まっているかのような職員さんが多い中で、その優しさに感動した。
 夕方であったにもかかわらず、会場には車椅子を押しながら講演会に来てくださった1組の親子さんの姿があった。やさしく抱きかかえられるその姿がとても印象的だった。
 講演会、映画鑑賞の後に、次のような感想をお寄せいただいた。

 看取り士会の人たちにかかわったとき、医療を受けるものが、医療のステージから新たなステージに移動して、改めて、現在の親の姿だけを直視するのでなく、過去からかかわった親と子の姿、家族同士の姿に戻って、過去の共に過ごした時間を共有される。
 そのことにより、家族は本当に、その人を弔い、その人を尊敬し、その人のあとに続くことを自己覚知し、そして、その人を心の中に持ち続けながら、自分に与えられた苦しい人生を再び、生きてゆく勇気が湧いてくるのではないでしょうか。

 どんな身体であれ、どんな状況であれ、生きてそこにいることの尊さを教えてくださった幸齢者様に感謝 合掌

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

関東地区の看取り士養成講座】
【6日間コース
住み慣れた自宅やご本人が希望する場所で、自然で幸せな最期を迎えられるために…。旅立つ方の「心」「魂」に寄り添い、ご本人の思いや愛を受けとめ、残った方に受け渡し。
納棺前までの最期に寄り添う「看取り士」になるためにその根幹を身に着ける講座です。

◇ 9/15(火)〜9/20(日)
       関東地区研修所(東京都内)
◇10/19(月)〜10/24(土)
関東地区研修所(東京都内)
◇11/19(木)〜11/24(火)
関東地区研修所(東京都内)

【問い合わせ先⇒なごみの里】
TEL/FAX 086-728-5772

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
posted by たまゆら at 13:00| Comment(0) | 介護日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月01日

【看取り士日記より・・・16】〜美しい言葉に魅かれて〜

【看取り士日記より・・・16】 〜美しい言葉に魅かれて〜

柴田さん写真-顔写真-4.jpg
日本看取り士会 会長
柴田久美子さん

 初夏を思わせるほど暑い岡山を出発。名古屋で行われる「第二回 日本の看取りを考える全国大会」の実行委員会に参加する。
 駅に近い会場には、30人ほどのボランティアの皆さんが全国各地から集まって下さった。全国大会は8月23日、中部国際空港のセントレアホールで行われる。
 2025年、この国は47万人の死に場所がないと言われている。団塊世代の皆様の高齢化、多死社会に入る今、一人一人の最期を幸せにと願って企画した。今年もすでにボランティアの皆様の数が50名を越えた。
 看取り士と無償ボランティア・エンゼルチームの仕組み、この私たちの提案が1人でも多くの方に届きますように――そう祈りを込めて、実行委員会を終えた。
 そして講演会のために東京へ。その夜、突然左胸に激しい痛みがはしり、呼吸が苦しくなる。そして次の日も痛みは変わらずに続く。講演会は午後からなので、午前中に近くの内科の受診を受ける。医師はレントゲンを見ながら診断書を書き、CTのある病院に行くようにと指示をする。
 私は先生の言葉を遮り、そのまま講演会場に向かった。講演終了後、握手をする誰もが「柴田さんの手は燃えているようだ」と言う。熱のせいであるがそれは口にできなかった。
 その夜、共に活動する看取り士さんからメッセージが届く。
 「お身体の加減はいかがでしょうか。貴重な時間をありがとうございました。
柴田さんの身体が、魂が、最善の形で過ごせますように、祈っております。
 明日、もしお力になれるような事がありましたらお声かけ下さいませ。
 私は何もできませんが、お側にいさせて頂けましたら幸いです。
 まずはゆっくり、光の中で休めますように」私の眼は美しい言葉に魅かれ、安らぎを感じ、その夜はぐっすりと休むことができた。
 岡山に戻り、地元の病院で受診すると、肺炎と診断される。今、鳥のさえずりを聞き、痛みもなく呼吸が普通にできることに涙が溢れる。
 美しい言葉に愛をこめて私を支えて下さった皆様に深く感謝  合掌

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

【幸せになれる 柴田流胎内内観】
◆誰もが愛されたあの空間を感じて、心の重荷を下ろしてみませんか。
◆究極のリラクゼーション・新感覚の体験
◆悩み事が解消され、心も身体も元気になります。

【一日胎内内観】
◇6月26日(金)10:00〜16:00
  岡山研修所(講師:柴田久美子)  \18,000(昼食付)
◇6月28日(日)10:00〜16:00
 千葉 常盤平市民センター    \8,000(昼食付)
◇7月7日(火) 10:00〜16:00
 関東地区研修所(講師:柴田久美子) \18,000(昼食付)
【問い合わせ先⇒なごみの里】
TEL/FAX 086-728-5772

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
posted by たまゆら at 15:00| Comment(0) | 介護日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月01日

【看取り士日記より・・・15】 〜あるがままに〜

【看取り士日記より・・・15】 〜あるがままに〜

柴田さん顔写真.jpg
日本看取り士会 会長
柴田久美子さん

 ハナミズキが美しく咲き、春の風が心地よい。
 ご相談を受けていたお母様の最期を看取られた娘さんとお目にかかる。
「昨日、母は眠るように旅立っていきました。柴田さんの本は何度も読みました。いつも手元にあり、不安に駆られると本を読む日々でした。

 おかげで柴田さんのおっしゃる通り、子供たちと一緒に抱きしめて看取ることができました。
 『お母様にお任せしなさい』と、不安な私を支えていただいたことで、無事に看取ることができました」
 御通夜のその日、そのことを伝えるためにわざわざ講演会に来てくださった娘さん。
 鹿児島メンタルサポート研究所所長である清原浩先生の文章の中に、こんな言葉があった。
 「無条件の肯定的配慮をもった聞き方とは、違いを大切にできること。
 寄り添う人は、何かに怯えてはいないし恐れてもいない。動揺もせず、しっかりとしている。
 そんな人がそばにいると、何もしてくれなくても落ち着き、『これで良いのだ』と思えてくる。これが、寄り添うということだ」
 この講演会の会場となったのは香川県にある願興寺というお寺だった。このお寺には、国指定重要文化財の聖観音坐像がある。
 奈良時代から続くと言われる聖観音坐像。その慈愛あふれる眼差しに涙があふれた。
 まるで亡き母の慈愛に包まれたかのように温かい風が私を包んだ。
 死を前に、私自身の無力を痛感する毎日。ご住職に申し上げた。「この聖観音と一緒に、これから臨終の場に立ちます」と……。
 無力な私のままでよいと教えて下さったご相談者様に感謝     合掌

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

【幸せになれる 柴田流胎内内観】
◆誰もが愛されたあの空間を感じて、心の重荷を 下ろしてみませんか。
◆究極のリラクゼーション・新感覚の体験
◆悩み事が解消され、心も身体も元気になります。

【一日胎内内観】
◇6月7日(日)10:00〜16:00
  名古屋フローレンスさくら駅店  \8,000(昼食付)
◇6月26日(金)10:00〜16:00
  岡山研修所(講師:柴田久美子)  \18,000(昼食付)
◇6月28日(日)10:00〜16:00
  千葉 常盤平市民センター    \8,000(昼食付)
【問い合わせ先⇒なごみの里】
TEL/FAX 086-728-5772

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
続きを読む
posted by たまゆら at 10:00| Comment(0) | 介護日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月01日

【看取り士日記より・・・14】 〜温かい手から手へ〜

【看取り士日記より・・・14】 〜温かい手から手へ〜

柴田さん顔写真.jpg
日本看取り士会 会長
柴田久美子さん

 パンジーの花が、門出を想わせてくれる季節となった。
 看取り士養成講座を修了したばかりの看取り士さんから連絡が入る。
 「実は、報告があります。今日、私がいつもハンドケアに伺う特養で、介護相談員さんと看取り士の資格を取得したことを話したら、『今、ちょうど終末期の方がいます。もしよろしければ(ハンドケアを)やってあげてほしい。』とのことで、ご本人様をご紹介いただきました。酸素を4・5L、マスクで行っている以外は何もしていません。
 すでに下顎呼吸を夕べからなさっていたそうです。
 まだ、とっても体が温かい。私よりも温かい。お声をかけながらハンドケアをさせていただきました。初めてすぐに、大きく口を動かして何か伝えようとされておりましたが、よくわかりません。口が動き終わると、ツ〜と涙を流されて、す〜〜と息をお引き取りになりました。
 ハンドケアを始めてから5分くらい。すごいタイミングに職員さんも驚いて
おりました。それは、私もです。医師が確認に来て、ご家族がお見えになるまで傍で触れさせていただきました。
 ご家族の方は10分ほどの距離でした。まだ彼女の体が温かい時にいらっしゃることができましたので、触れていただきました。長い時間ではありませんでしたが、体温の変化は感じていただけました。
 亡くなられた方は、とても寂しがり屋で、怖がりだったそうです。だから昼間のみんながいる時間で、傍に誰かがいてほしかったのだと思います。私を選んでいただいたことに感謝しかありません。」幸齢者様は、看取り士となった彼女を選んでくださった。人は旅立つ時、25メートルプール259杯分もの水を瞬時に沸騰させるだけのエネルギーを手渡すと言われている。ご家族に触れていただくことで“命”そのものが手渡せる社会を創ることが、私たちの熱き想い。
 このエネルギーを看取り士として、また多くの皆様にお伝えする機会を与えて下さった幸齢者様に、感謝。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

【幸せになれる 柴田流胎内内観】
◆誰もが愛されたあの空間を感じて、心の重荷を 下ろしてみませんか。
◆究極のリラクゼーション・新感覚の体験
◆悩み事が解消され、心も身体も元気になります。
【4泊5日コース】
◇5月1日(金)〜5日(火)
【2泊3日コース】
◇5月3日(日)〜5日(火)
【1日コース】
◇5月10日(日)
【問い合わせ先⇒なごみの里】
TEL/FAX 086-728-5772

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
posted by たまゆら at 09:00| Comment(0) | 介護日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月01日

【看取り士日記より・・・13】 〜母の愛に包まれて〜

【看取り士日記より・・・13】 〜母の愛に包まれて〜

柴田さん顔写真.jpg
日本看取り士会 会長
柴田久美子さん

 夕方の特別養護老人ホームのフロアにはポツリとお1人の幸齢者様がお座りになっている。広いフロアに職員の姿は見えない。何かを訴えるかのようなその方が気になりながらも、私にはその方の手をとる時間がない。
 会場に案内してくださる職員の方が私に早くと促す。会場には30人ほどの職員さんが座り、その職員さんは皆様一様にとても疲れて見えた。
 講演終了後、担当の事務長さんは、こう胸の内を語ってくださった。
「柴田さん、人手不足で僕が洗濯をしているのが実情です。募集をしても誰もこない。近くの福祉学校も閉校になりました。どうしようもなく、シルバー事業団の高齢者の方を夜勤に採用しました。職員が辞めていくんです。止められません。」
 介護と言う素晴らしい職場が、今この現状である。
「2025年に団塊世代が高齢になられた時、この現実をどう乗り切っていけばいいのか、頭が痛いですね。」とお話しなさる。
 深刻な現実を感じて、帰路につく。
 その夜に、かねてからご相談をいただいている介護者の方から電話があった。
 「母が乾燥がひどくて……入浴を増やしてほしいのですが、週2回から3回に増やしてほしいと施設に申し入れていいでしょうか。部屋に加湿器をおくことを提案していいでしょうか?」と娘さんが遠慮がちに話される。今、施設に幸齢者様を預かってもらう介護者の方々の9割が、施設に本音が言えないといわれている。
 抱きしめられて育った私たち。愛する母を幸せにしたいその思いが、切々と伝わってくる。その施設では、6時半を過ぎるとフロアにいることができないと言う。
 「母は一言も愚痴を言わず、『あなたがいるから幸せよ。』と、いつも言います。この優しさに甘えています。」
 小さな愛を数えながら懸命に生きておられる幸齢者様のお姿に、深い愛に満たされたとき、全てを手放せると教えられる。身をもって尊い教えを下さった幸齢者様に感謝。 合掌

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

【幸せになれる 柴田流体内内観】
◆誰もが愛されたあの空間を感じて、心の重荷を 下ろしてみませんか。
◆究極のリラクゼーション・新感覚の体験
◆悩み事が解消され、心も身体も元気になります。
【4泊5日コース】
◇5月1日(金)〜5日(火)
【2泊3日コース】
◇5月3日(日)〜5日(火)
【1日コース】
◇5月10日(日)
【問い合わせ先⇒なごみの里】
TEL/FAX 086-728-5772

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
posted by たまゆら at 14:00| Comment(0) | 介護日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月01日

【看取り士日記より・・・・12】 〜夢の実現に向けて〜

【看取り士日記より・・・・12】 〜夢の実現に向けて〜

柴田さん顔写真.jpg
日本看取り士会 会長
柴田久美子さん

 寒菊の花が凛と咲くその趣に真の強さを教えられる。
 寒風の中、神戸の甲南大学に向かい、主催者の上村邦子先生とご一緒に、本日の基調講演をなさる上野千鶴子先生をお迎えに伺う。
 校門前で、署名活動を行っている隈崎行輝さんと出会う。彼は障害を持ちながら、全ての病にホスピスを解放しようと全国を自費で回る活動をなさっている。すでに上村先生、上野先生とも知り合いのようで、とてもなごやかにお話が進んでいく。
 本日は『私の老いと死をプロデュースする』と言うテーマで基調講演が始まり、参加者とのトークである第二部に看取り士として参加させていただいた。
 会合では、300名近い参加者の皆さんと熱いトークを展開する。
「94歳女性。食べ物が口から取れなくなり、退院。一人娘の方が介護者として看取り士を依頼なさる。亡くなるときは、お仏壇のお線香の香りの中でお孫さんに手を握られ旅立っていかれる。おばあちゃんが亡くなっていく過程を見ること、それは教科書で学ぶのではなく、実際に自分の目で見る教育。最期くらいは家に帰るという選択肢もあると言うことを知って頂きたい。身体と心の癒し。在宅であれ病院であれ、そこには看護師や介護士だけではなく、看取り士の存在が必要。」とお話しをした。
 上野先生は、自著の中で次のように語ってくださった。
 「先日、関西で柴田さんにお会いしたとき、『わたしは家でひとりで死んでいくわ。』と口にしたら、彼女にこう返されました。
『いいえ、ひとりにはさせません。わたしが抱きしめてお送りしますからね。』
頼もしいお方を、友に持ったものです(笑)」
 全ての人が最期、愛されていると感じて旅立てる社会創りを夢みて、私はこれからもこの夢に向かって進んでいく。こんな大きな夢を下さった旅立つ方々に感謝。合掌

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

【幸せになれる 柴田流体内内観】
◆誰もが愛されたあの空間を感じて、心の重荷を 下ろしてみませんか。
◆究極のリラクゼーション・新感覚の体験
◆悩み事が解消され、心も身体も元気になります。
【4泊5日コース】
◇3月8日(日)〜12日(木)
 5月1日(金)〜5日(火) 
【2泊3日コース】
◇3月10日(火)〜12日(木)
 5月3日(日)〜5日(火) 
【1日コース】
◇2月25(日)、3月17日(火)、5月10日(日)
【問い合わせ先⇒なごみの里】
TEL/FAX 086-728-5772

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
posted by たまゆら at 14:00| Comment(0) | 介護日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月05日

【看取り士日記より・・・・11】 〜モナリザのような微笑み〜

【看取り士日記より・・・・11】 〜モナリザのような微笑み〜

柴田さん顔写真.jpg
日本看取り士会 会長
柴田久美子さん

 紅葉が美しく、凛と空気の澄んだ新潟の旅を終えて帰ってみると、前回看取り士養成講座で学んでくださった研修生さんからのレポートが待っていた。

 彼女はホスピスの看護師として働く女性。彼女の文章の中に、下記のような感動的な文章があった。
 終末期のAさん(48歳女性)の担当になった。話し合いの結果モルヒネの持続投与となり、主治医と私でAさんの元に行き、主治医がAさんに「モルヒネを始めます」とだけ告げ、部屋を出ていかれた。Aさんの前で足がすくんだ。
 モルヒネの説明や問欠的に眠る方法などを細かく説明し、それでも持続して深く眠りたい時はもう一度話をしてほしいと、最後までAさんが選択できるように話をした。
 最後までAさんに生きる希望を持って欲しかったことと、最後まで意思を尊重したい思いがあった。
 Aさん自身若く、母親の悲嘆も強かったので、どうしたらいいか毎回戸惑っていた。それでも、やさしく、やさしく、やさしく春風のように、モナリザの微笑で、を繰り返し唱えながらAさんの部屋に向かった。
 いろんな場面があったが、Aさんと話ができる最後の場面で、Aさんは心楽しそうに素敵な笑顔を見せてくれた。
 やさしく、やさしく、やさしく春風のように、Aさんのためにと思って唱えていた言葉は実は私の背中を押し、私の心を支えていてくれた。
 一人一人と素直に向き合い、謙虚で正直に関わりを深め、旅立つ人が幸せな最期を迎えられるよう努力していきたい。
 人間の最期は魂がむき出しになる時。美しい音楽を聴いたときに涙が流れる
ように、真の微笑みがAさんの心に届く。看取りの現場に必要なものは、明るさ、静けさ、温かさ、微笑みと教えられる。
 こうした現場での看取り士の方々の温かい心が、旅立つ人々の心に重なり、
お一人おひとりの命の輝きが最後までそこにあることに感謝。 合掌

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

【幸せになれる 柴田流体内内観】
◆誰もが愛されたあの空間を感じて、心の 重荷を下ろしてみませんか。
◆究極のリラクゼーション・新感覚の体験
◆悩み事が解消され、心も身体も元気になります。
【4泊5日コース】
◇3月8日(日)〜12日(木)
 5月1日(金)〜5日(火) 
【2泊3日コース】
◇3月10日(火)〜12日(木)
 5月3日(日)〜5日(火) 
【1日コース】
◇2月25日(水)、3月17日(火)、5月10日(日)
【問い合わせ先⇒なごみの里】
TEL/FAX 086-728-5772

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
posted by たまゆら at 15:00| Comment(0) | 介護日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月01日

【看取り士日記より・・・・10】 〜「なかよし」時間〜

【看取り士日記より・・・・10】 〜「なかよし」時間〜

柴田さん顔写真.jpg
日本看取り士会 会長
柴田久美子さん

 秋雨に打たれる、天空の白鷺と呼ばれる姫路城が美しい。
 特別養護老人ホームしかまの里に通うようになって12年。しかまの里の開設は13年前。すでに、この13年で122人の看取りを実践する。「やさしく、ゆったり、寄り添って」を基本に掲げ、私を講師に呼んでくださり、看取りを実践なさってきた。
 今日は全体職員会議。テーマは「ターミナルを迎える家族に対する心構えの
説明と見送り方」。職員のみなさんは仕事終了後、5時40分の会議開始に急いで駆けつける。その誰もが、眼差しはお優しい。
 新人の職員さんが、最期が近づいた時のお迎えの話をご存じないとのこと。
お迎えとは、いよいよ死に近づいた時、すでに旅立った人々がお迎えに来ると
いうこと。私の体験では、抱きしめて看取った全ての人々にお迎えが来た。皆、すでに旅立った方々のお名前を話され、「一緒に行ったけれど、とても気持ちが良くて」と言われる。そして、ほどなく旅立っていかれたことをお話しする。
 また、こんな質問もあった。
「あまり面会に来ないご家族が、最期の時に訪れて『どうしてもっと生きられなかったのか。医療は?』と険しい表情で詰め寄られたとき、どうすれば良いのでしょうか」
私はこう答えた。
「抱いていただいてください。すぐには無理でしょうから、皆さんが手を一緒に添えて抱いてもらってください。そうすれば、すべて解決します。最期のその時、『なかよし』時間と言い、旅立った人が全ての問題を解決してくださいます」。
 マザーテレサは言われた。「最期の輝きの中こそ、魂の触れ合う交流の場面である」と。
 何十人もの幸齢者様と向き合いながら、そのお一人おひとりの人生の完成をしっかりと支えられる職員の皆様。そして、そのお身体を使って命がけのメッセージと尊いたくさんの学びを下さる逝く方々に感謝。 合掌

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 シリーズ・船井勝仁の
「いま知らせたいこと・いい世の中をつくるために必要なこと」
【いのちの革命】出版記念講演会

◆日時 2014年12月18日(木)
                     18時30分〜20時30分
◆会場 船井セミナールーム 3階
◆参加費 7千円(一般の方)
◆ゲスト 柴田久美子さん

【参加お申込み方法】
 ◇(株)船井 船井セミナールーム
 ◇TEL.03−5782−8110
 ◇FAX.03−5782−8111
013−p3いのちの革命表紙.jpg

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○

posted by たまゆら at 10:00| Comment(0) | 介護日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。