2014年12月01日

アルツハイマー 検査薬開発へ

■認知症予防・新書 bQ・13
NPO法人 認知症介入指導協会 
      代表理事 清輔喜美
〜アルツハイマー 検査薬開発へ〜
                         富士フイルム

 富士フイルムは米製薬大手イーライ・リリーと共同で、アルツハイマー型認知症の検査薬を国内向けに開発する。
 脳の中に蓄積した原因物質を画像で確認でき、早期に確実な診断が可能になる。
 認知力テストなどに頼ってきた従来法よりも客観的なデータが得られ、新たな治療薬や予防法の開発のスピードアップにもつながる。
 開発するのは陽電子放射断層撮影装置(PET)での検査に使う薬。血液を通じてアルツハイマー病の原因とされるたんぱく質「アミロイドβ」と結びつき、脳内の分布を調べられる。
 イーライ・リリーが2012年に米食品医薬品局(FDA)の承認を取得済みだ。
 富士フイルムは早ければ17年にも厚労省から製造販売承認を取得できる見通しだ。富士フイルムがPET用検査薬を手がけるのは初めて。
(日本経済新聞2014年11月4日朝刊抜粋)

■「レビー小体型認知症 前兆に注意」  日本経済新聞
 認知症の約2割は「レビー小体型」とみられる。発症の10年以上前から、睡眠時の異常行動などの形で前兆が現れる場合もわかってきた。症状は時間の経過とともに変わるので、患者の状態に適した薬の服用や治療が必要だ。
 レビー小体型は特定のたんぱく質を主な主成分とするレビー小体が、大脳皮質や脳幹などの中枢神経のほか、全身の交感神経に多数現れる。
 「ごはんの上を虫が動き回っている」といった幻視や、「男が隣の部屋からこちらをうかがい、妻を誘っている」などの妄想が現れる。
 パーキンソン症状や認知障害のほか、寝ているときに怖い夢をみたり大声を出したり寝ぼけて起き出したりするレム睡眠行動障害、便秘などになる患者もいる。抗うつ剤などに過敏に反応する傾向があり、ふらついて転倒や骨折の恐れも高まる。
 レビー小体は消せなくても病気の進行を食い止められる可能性がある。ドネペジル塩酸塩(商品名アリセプト)は今年9月、アルツハイマー病に加えてレビー小体型の薬としても承認され、保険適用になった。
 織茂智之神経内科医は「診断をきちんとすれば治療法はあるのに、レビー小体型を知らない医師も多い」と嘆く。
 レビー小体型を1976年、世界で最初に報告したのは小阪憲司・横浜市立大学名誉教授だ。
 厚労省研究班による高齢者の認知症調査では、レビー小体型とパーキンソン症状を伴なう認知症の合計は約4%だった。小阪名誉教授は「専門医が正しく診断できていないためにこれほど少ない」と指摘する。
 同名誉教授は解剖の結果から、日本の高齢者の認知症の約半分はアルツハイマー病、2割がレビー小体型、15%が脳血管性だとみる。自分や家族に睡眠障害や幻視などがある場合は、専門知識のある神経内科医に診てもらうとよい。「レビー小体型認知症家族を支える会」のホームページにある小阪名誉教授が推薦する医師のリストなどが参考になる。http://www.dlbf.jp/
(日本経済新聞 2014年11月15日朝刊抜粋)

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2014年11月01日

認知症の予兆・まず自己診断から

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■認知症予防・新書 bQ・12
NPO法人 認知症介入指導協会 
      代表理事 清輔喜美
認知症の予兆・まず自己診断から
            −東京都−
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 東京都は認知症の予兆を自身でチェックできるパンフレットを都内全域で配布した。「自分でできる認知症の気づきチェックリスト」は次の通り。
 このチェックリストの結果は、おおよその目安で医学的診断に代わるものではありません。
 認知症の診断には医療機関での受診が必要です。チェックの点数は…
 ◇まったくない…1点
 ◇時々ある…2点
 ◇頻繁にある…3点
 ◇いつもそうだ…4点
@財布や鍵など、物を置いた場所がわ からなくなることはありますが?
A5分前に聞いた話を思い出せないこ とがありますか?
B周りの人から「いつも同じ事を聞く」 などのもの忘れがあると言われます か?
C今日が何月何日かわからないときが ありますか?
D言おうとしている言葉がすぐに出て こないことがありますか?
E貯金の出し入れや家賃や公共料金の 支払いは一人でできますか?
F一人で買い物に行けますか?
Gバスや電車、自家用車などを使って 一人で外出できますか?
H自分で掃除機やほうきを使って掃除 ができますか?
I電話番号を調べて、電話をかけるこ とができますか?

●チェックしたら@からIの合計を計算して20点以上の場合は、認知機能や社会生活に支障が出ている可能性があります。
 医療機関や市区町村の相談 窓口、地域包括支援センターなどに相談してみましょう。

■週1回以上の運動 高齢者の7割超
                   文部科学省

 2013年度の体力・運動機能調査では、65歳以上の高齢者の運動能力が過去最高水準になったことが分かった。
 調査結果によると、「握力」や脚の筋力やバランス機能を調べる「開眼片足立ち」など、大半の項目で前年を上回った。
 各項目を点数化した合計点をみると、女性の65〜69歳、70〜74歳の成績はいずれも1998年度の調査開始以来最高。男性も65〜69歳と70〜74歳が過去2番目の成績だった。
 運動やスポーツを週1回以上実施している割合は、若い世代が30〜50%にとどまる一方、70〜74歳は男女とも7割を超えた。
 高齢者の運動能力は上昇傾向が続いており、文科省は「健康意識の高まりから積極的にスポーツに参加する高齢者が近年増えており、成績の伸びにもつながっている」としている。   
(日本経済新聞2014年10月13日朝刊より)

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2014年10月01日

長寿遺伝子で認知症予防

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■認知症予防・新書 bQ・11
NPO法人 認知症介入指導協会 
      代表理事 清輔喜美
〜長寿遺伝子で認知症予防〜
国立循環器病研究センター
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 長寿遺伝子とされる「サーチュイン」の働きを強めると、脳梗塞による認知症を防げることを循環器センターや名古屋大、京都大のチームがマウスを使った研究で明らかにし、12日付けの米医学電子版に発表した。
 センターの猪原匡史脳神経科医長によると、脳梗塞が原因の認知症は糖尿病の増加や食生活の欧米化で増える傾向にあり、新たな治療法の開発につなげる。
 チームは、特有の酵素を作り出す長寿遺伝子サーチュインに注目。マウスの首の動脈を狭める処置をして実験した。
 脳内のサーチュイン酵素の量が増えるように遺伝子操作したマウスは脳の血流が90%以上維持されたが、遺伝子操作しなかったマウスは一時約70%まで血流が減った。 
 酵素は別の物質に作用して、血管を広げていることを突き止めた。
 迷路を抜け出すテストをすると、脳血流が減ったマウスは間違いが多く認知機能が低下していたが、サーチュイン酵素の量を増やしたマウスは認知機能が正常に保たれていた。
 センターは来年にも、サーチュイン酵素の働きを強めるとされるポリフェノール「レスベラトロール」を頸動脈が狭くなった患者30人に1年間投与し、効果を調べる臨床研究を実施する。
(日本経済新聞 2014年9月30日夕刊より)

■アルツハイマー病発症前に脳タンパク質変化−東京医科歯科大学−

 東京医科歯科大の岡沢均教授らは認知症のアルツハイマー病が発症する前に起こる脳内の変化を見つけた。
 患者の脳にある特定のたんぱく質が化学反応を起こしていた。
 化学反応を妨げる物質が新薬の候補物質になる可能性があるとみている。
 アルツハイマー病のモデルとなるマウスや、患者の検体の脳組織で活発に働くたんぱく質を調べた。
 17種類のうち、病気の原因物質である「アミロイドベータ」の沈着が起こる前に活発に働くたんぱく質「MARCKS」に注目した。
 このたんぱく質がリン酸化と呼ぶ化学反応を起こし、神経細胞の結合に欠かせない部位ができにくくなっていた。記憶障害などにつながっている可能性があるという。
 化学反応を起こす酸素の働きを抑える物質をモデルのマウスに投与すると、神経細胞の結合に必要な部位が減るのを抑えることができた。
(日本経済新聞 2014年8月13日夕刊より)

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2014年09月01日

アルツハイマー病・予防技術でベンチャー

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■認知症予防・新書 bQ・10
NPO法人 認知症介入指導協会 
      代表理事 清輔喜美
アルツハイマー病・予防技術でベンチャー
理研・西道隆臣氏
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  アルツハイマー病の発症前の診断と予防的治療の技術の実用化を目指すバイオベンチャーを理化学研究所の西道シニアチームリーダーが設立した。
 人間に近いアルツハイマー病を起こす実験用マウスのライセンス契約や血液検査での発症前の診断技術の確立、予防薬の臨床研究を企業などと共同で進める。
 発症前に手を打つ技術開発を目指し、患者や社会保障費の増加に歯止めをかける狙いだ。
 西道氏は日本を代表するアルツハイマー病研究者の1人。4月にはアルツハイマー病の一因となるたんぱく質「アミロイドβ」のたまり方や学習能力が落ちる様子が患者とよく似たモデルマウスを開発した。
 従来のモデルマウスは患者とは病態がかなり異なる。
 欧米の製薬企業の候補薬は最近、相次いで臨床試験の失敗が報告されているが、実験には従来マウスを使っていた。
 新会社では新しいモデルマウスを使い、血液中のたんぱく質で発症前の診断に使えそうな候補物質を見つけており、共同研究期間と臨床研究を始める。
(日本経済新聞 2014年8月12日朝刊より)

■「恋のときめきが ボケに効く」
 順天堂大学大学院 白澤卓二教授

 脳神経の機能回復を促し、老化を防止する作用を持つたんぱく質「神経成長因子」。特に、神経細胞の樹状突起の機能低下を防ぎ、進展させることで神経回路を形成する働きが、近年アルツハイマー病や認知症の予防、治療に有効的であると注目されています。
 2005年イタリアのパヴィア大学神経科の研究チームは、「恋愛にかんして神経生物学の知識は現在も乏しいままだ」という問題意識から研究に取り込み、血中の「神経成長因子」が恋愛のときめきによって増加することを突き止めました。
 研究では、被験者を三つのグループに分けました。一つは、最近恋に落ちたグループ、二つ目が恋人がいないグループ、三つ目は長く交際している恋人がいるグループです。すると、最近恋に落ちたグループは、恋人がいないグループに比べて約1.5倍、長く交際しているグループに比べ約1.8倍も血中の神経成長因子の濃度の上昇が認められたのです。 
 そして調査から1〜2年後、交際を続けていても、当初のときめきを失っている三十九人の被験者の神経成長因子の濃度は、恋人がいないグループや長く交際しているグループと比べ減少しているか、たいして変わらないことが分かりました。つまり、効果は長く続きませんが、それでも恋のときめきは「ボケ予防」に有効である可能性があるのです。
(文芸春秋・2014年7月号)

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2014年08月01日

フレイル(高齢者の虚弱・老化症状)の予防(日本老年医師会)

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■認知症予防・新書 bQ・09
NPO法人 認知症介入指導協会 
      代表理事 清輔喜美
フレイル(高齢者の虚弱・老化症状)の予防
(日本老年医師会)
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高齢になると筋力が衰え、短い距離を移動するのも一苦労。そのうえとても疲れやすい。老化現象だと高齢者の多くが半ばあきらめていた症状を、日本老年学会が「フレイル」と名称を統一し、予防の必要性を指摘する提言をまとめた。
 専門家は適切な運動と食事を心がければ「要介護状態に陥るのを防げる可能性がある」と対策を呼びかけている。
 高血圧や膝関節症などの治療のため通院している高齢女性は、最近だるさや疲れやすさを自覚するようになった。体重が減り、歩くのも遅くなったため青信号のうち横断歩道を渡りきれないこともある。寝つきが悪くなり、睡眠薬を処方してもらっている。専門家によると、こうした例がフレイルの典型だという。
 フレイルとは英語で虚弱や老衰などの意味を指す「Frailty」をもとにした概念で、日本老年学会が考案した。
 フレイルは高齢者が介護が必要になる手前の段階。歩く速度が落ちたり、体重ががくんと減ったりして日常生活を送るのに必要な体力が衰えてしまう。なんの対策もとらずにいると、75歳以上の後期高齢者の多くがこの段階を経て、要介護状態に徐々に近づく。
 京都大学の荒井秀典教授は「フレイルは高齢者に対象を絞り、筋肉以外にも様々の体調不良が表れる。うつ症状や認知症など精神的な問題につながる」という。
 国内ではまだフレイルの正式な評価法はないが、荒井教授らは現在、独自の評価法づくりに取り組んでいる。
 米国老年学会の基準では、
@体重減少 A歩行速度 B握力の低下 C疲れやすい D身体の活動低下〜これらの5項目のうち、3つが当てはまるとフレイルとなる。
 荒井教授はこの評価法に「記憶力の低下や社会的な環境変化にも着目することが必要だ」と訴える。
 どうすればフレイルの予防につながるのか。東京都健康長寿医療センター研究所青柳幸利研究室長は「適度な運動と食生活の組み合わせが欠かせない」と指摘する。
要支援・要介護、認知症などの予防には1日5000歩を歩き、そのうち7分30秒は早歩きすると効果があるという。
 また食生活への配慮も重要。糖尿病などの持病がある人は悪化しないよう気をつけつつ、「肉や魚、乳製品、大豆などの良質なたんぱく質を含む食品を75歳以上になってもとるように心がけて欲しい」と荒井教授は訴える。
 フレイルの主な予防法(京大荒井教授の話などをもとに作成/日経)
@ウオーキングなど適度な有酸素運動をする Aたんぱく質やビタミンなどを豊富に含む食事をとる Bトレーナーの指導の下で適度な筋肉トレーニングをする C感染症にかからないようにする D手術後は早めにリハビリをする E6種類以上の薬を服用する人は医師と相談する。
(日本経済新聞 2014年6月22日朝刊より)

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2014年07月01日

認知症予備軍10分で判断(パラマウントベッド)

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■認知症予防・新書 bQ・08
NPO法人 認知症介入指導協会 
      代表理事 清輔喜美
認知症予備軍10分で判断
(パラマウントベッド)
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パラマウントベッドホールディングスは高齢者に認知症の兆候があるかどうかを10分間の質問テストで判断する仕組みを医療施設に販売する。
 そのまま放置すると認知症に進行する可能性が高い。
 テストを通じて早期に生活習慣を見直し、認知機能の維持や回復につなげる。初年度に100施設への導入をめざす。
 事業子会社のパラマウントベッドが米国で開発された質問テストの権利を持つミレニア(東京・中央)と連携し、月内に営業を本格的に始める。
 質問テストは質問者との対話形式で実施する。
 高齢者は10個の単語を記憶し、途中に別の作業を挟んだ後で単語を幾つ思い出せるかを調べる。
 テスト結果は認知機能を0〜100までの指数で表し、49・8未満の場合には認知症の「予備軍」と判断するとのこと。
 認知症の予備軍は軽度認知障害と呼ばれ、厚生労働省の推計では約400万人が該当する。
 (日本経済新聞5月22日朝刊より)

■「10分歩けば脳活発に
 (筑波大学など研究チーム)

  ウォーキングと同程度の軽い運動を10分間すると、脳の認知機能をつかさどる部分が活性化することが分かったと、筑波大などの研究チームが発表した。
 これまでも、健康な人がジョギングと同程度の運動をすると、脳の中で注意力や行動を制御する「前頭前野」が活性化することが分かっていた。
 今回は、より負荷の小さな運動でも効果があることが分かった。
 チームは19〜25歳の健康な男女計25人に参加してもらい、注意力や判断力を調べる 
 テストを行った。その後、10分間ペダルをこぐ運動と安静にするグループに分かれ、15分後に同様のテストを行うと、運動した人の回答時間は安静にしていた人の回答時間よりも短くなった。
 この時の脳の働きを、画像化して調べると、前頭前野の一部の神経活動がより活性化していた。
 チームは「ヨガや太極拳といった運動も脳に有効であることを示唆している。
 健康な高齢者でも効果が得られれば、実際の患者での研究に進みたい」としている。
(日本経済新聞6月18日朝刊より)

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2014年06月01日

ロコモティプシンドローム(運動器症候群)

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■認知症予防・新書 bQ-07
NPO法人 認知症介入指導協会 
       代表理事 清輔喜美男
ロコモティプシンドローム(運動器症候群)
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 日常生活に欠かせない運動機能が低下した状態の「ロコモ」。その対策に
 取り組む動きが広がってきた。社会保障費が膨らむ「2025年問題」が迫る中国や自治体はロコモ対策に力を入れている。
 ロコモは、筋肉や骨、軟骨、椎間板などの運動器のいずれか、または複数に障害があり、歩行や階段の上り下りなどの運動能力が低下した状態を指す。
 主に、要介護や寝たきりになる危険性の高い状態にあるか、もしくは既にその状態にあるのがロコモだと定義されている。
 日本整形外科学会が定めるロコモの自己チェック7項目。
・家の中でつまづいたり滑ったりする
・階段を上がるのに手すりが必要
・15分くらい続けて歩けない
・横断歩道を青信号で渡りきれない
・片足立ちで靴下がはけない
・約2キログラムの買い物をして持ち 帰るのが困難
・布団の上げ下ろしなど家のやや重い 仕事が困難
*1つでも当てはまればロコモの危険性あり。
 ロコモになる危険性はかつてより増している。エスカレーターの普及などで利便性が向上する一方、歩行数は減少傾向が続き、移動能力が低下する恐れがある。最近は偏った運動や生活習慣の乱れから運動器疾患も増加している。

■「アルツハイマー病患者の脳糖尿病と同じ状態に」
(九州大生体防御研)

 九州大の生体防御医学研究所は亡くなった88人の脳を解剖した結果、アルツハイマー病患者は、脳内の遺伝子が糖尿病と同じ状態に変化することが判明したと明らかにした。
 同研究所は血糖値を調節するインスリンが脳内で働く仕組みを解明し、糖尿病状態から回復させる方法が分かれば、アルツハイマーの進行を防ぐことができる可能性があるという。
 研究チームは、福岡県久山町と協力した調査の結果、糖尿病を患うとアルツハイマー発症率が3〜4倍に高まる点に注目。65歳以上の88人を解剖すると、脳が萎縮するなどアルツハイマーを発症した人が26人いた。
 さらに約40人の脳の遺伝子解析にも成功。アルツハイマー発症者は、糖代謝を制御する遺伝子や、インスリンを作る遺伝子が激減、脳内が糖尿病状態になっていた。
 また、糖尿病患者は脳内の代謝が悪いため、神経細胞が死んでアルツハイマーの発症や進行の危険因子になることも判明した。
(日本経済新聞 2013年5月8日朝刊より抜粋)


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2014年05月01日

認知症予防・新書 bQ-06

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■認知症予防・新書 bQ-06
NPO法人 認知症介入指導協会 
       代表理事 清輔喜美男
『アルツハイマー病』発症 遅らせる効果「弘前大学」
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 東海林幹夫教授らは中堅農薬メーカーの北興化学工業と共同で、ダイズに人工的に作らせたワクチン成分が、アルツハイマー病の発症を遅らせる効果があることを確認した。
 病気のモデルマウスを使い実験した。
 今後さらに実験を進め、2〜3年後をめどに人で安全を確かめる試験を始める考えだ。
 北興化学工業はアルツハイマー病を予防すると期待されるワクチン候補物質の遺伝子を組み換え技術でダイズの種子に入れて、育てた。収穫した種子の中にはワクチン成分が蓄積していた。
 弘前大がワクチン成分の効果をモデルマウスで調べた。
 この成分1rを生後2ヶ月目から週1回、1年間与えたところ、4ヶ月目に記憶障害が起きにくくなっているのが分かったという。
 1年後にアルツハイマー病の原因といわれる「アミロイドβ」と呼ぶ物質の脳内の量を調べると、ワクチンを投与しないマウスより少なかった。
(日本経済新聞4月15日朝刊抜粋)

◆「アルツハイマー病 血液診断」 ノーベル賞受賞者 田中耕一氏

 ノーベル賞受賞者で島津製作所の田中耕一シニアフェローはアルツハイマー病などを血液で診断する技術開発にメドが付いたことを明らかにした。
 血液に含まれる病気に関連した微量なたんぱく質を高感度で検出する方法で、実用化を急ぐ考えを示した。

 田中氏は優秀な研究者に高額の研究費を提供する国の最先端研究開発支援プログラム(FIRST)で開発に取り組んだ。田中氏は「代表研究者の裁量によって途中で方向性を変えられるなど自由度が高かった点が成果につながった」と強調。こうした制度は、国の研究資金で広がって欲しいと期待を述べた。

 アルツハイマー病の検査技術の開発については、国立長寿医療研究センターとの共同研究で進めている。
 ただ実用化に向けては「現行の薬事法では血液の検査に使う質量分析の技術が想定されていない」と指摘。
 質量分析は日本が強みを発揮できる分野で、実用化に向けて法整備など国の後押しが欠かせないとの認識を示した。            (日本経済新聞4月8日朝刊抜粋)

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2014年04月01日

認知症予防・新書 bQ-05

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■認知症予防・新書 bQ-05
NPO法人 認知症介入指導協会
       代表理事 清輔喜美男
〜『睡眠指定を改定』〜厚生労働省
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 厚労省は、心身の健康と密接に関わる眠りの質を向上させようと2003年に策定した「睡眠指針」を11年ぶりに改定する。
 近年の国内外の研究結果などを基に、同省検討会が今月下旬にも改定内容を
取りまとめる予定だ。
 改定案は従来の指針をベースに、忙しくて寝不足の勤労者には昼寝を勧めるなど、@若者 A勤労者 B高齢者〜の3グループそれぞれの特徴に応じて、
 良い眠りのためのアドバイスを盛り込んだ。
 中高生ら若年世代向けには「頻繁に夜更かしをすると体内時計がくずれていく」として規則正しい生活の大切さを強調。朝、目が覚めたら日光を浴びて体内時計をリセットするよう呼びかけている。スマートフォンの普及を踏まえ「寝床に就いた後に携帯電話を使ったり、ゲームをしたりして活動すると
夜型化を招く」としている。
 20代〜60代前半の勤労者向けには「睡眠不足が長く続くと疲労回復は難しくなる。毎日必要な睡眠時間を確保することが大切」と指摘、仕事中に眠気が生じる場合は20〜30分の昼寝が効果的とした。「寝だめ」は「決して無効ではないが、睡眠不足に伴なう疲労の回復には不十分」とした。
 60代後半以上の熟年世代には、夜間に眠ることができる時間が加齢とともに短くなる点を指摘。「無理に長時間眠ろうと寝床にとどまることはかえって睡眠の質を低下させ、熟睡眠感が減る」とし、メリハリのある生活を呼びかけている。
  −日本経済新聞3月9日朝刊抜粋

■「アスリート さらば定年」 

 ソチ五輪も終わりましたが、今年のスポーツ界は年長者アスリートがにぎわすかも。
◆40歳 イチロー 大リーグ 14年目 前人未踏の日米通算4000本安打超え
◆41歳 葛西紀明 スキージャンプ7度目冬季五輪代表
◆43歳 クルム伊達公子 テニス 四大大会の全豪オープン最年長勝利記録
◆44歳 武 豊 騎手 競馬G1レース通算100勝
◆46歳 三浦知良 サッカー 28年間現役で実働、最年長出場・得点記録更新中
◆48歳 山本昌  プロ野球 現役最年長投手、最年長先発勝利更新中
◆81歳 三浦雄一郎 冒険家 世界最高齢でエベレスト登頂成功

 スポーツマンの長寿化はトップ選手に限らない。日本マスターズ水泳協会の登録者数は増え続け、いまや4万7千人(2012年)と世界最多を誇る。そのうち60〜64歳が約5500人と最も多い。
 高齢者のスポーツ参加を「年寄りの冷や水」と言ったのは昔の話だ。

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2014年03月01日

認知症予防・新書 bQ-04

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■認知症予防・新書 bQ-04
NPO法人 認知症介入指導協会
       代表理事 清輔喜美男
アルツハイマーの原因物質タンパク質で蓄積抑制
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 大阪大学の木淳一教授らは脳内にある特殊なたんぱく質がアルツハイマー病の原因物質が蓄積するのを防ぐことを解明したと発表した。このたんぱく質を増やす薬を開発できれば、アルツハイマー病の予防や治療に役立つという。ドイツの医学研究機関との共同成果。アルツハイマー病は脳内に蓄積したアミロイドベータという物質によって神経細胞が死ぬために発症するとされる。研究グループは哺乳類の脳に多く存在する「sorla(ソーラ)」と呼ぶタンパク質が患者では減少していることなどに注目。まずハムスターの細胞で実験し、ソーラを作るタイプの細胞はアミロイドベータを分解することがわかった。
 アルツハイマー病になりやすいマウスの遺伝子を操作してソーラを大量に作るようにすると、何もしないときに比べてアミロイドベータが75%減った。   
−日本経済新聞2月15日朝刊抜粋−

「認知症予防に食事栄養はどこまで役立つか」

 希望病院のぞみ 高次脳機能研究所
        所長 植木 彰 
 認知症、特にアルツハイマー病(AD)の予防・治療は差し迫った老年社会の最大の課題である。多くの観察研究により、ADの発症には遺伝的素因だけでなく、運動・栄養・知的刺激・社会参加などの後天的因子も関与していることが明らかにされてきている。
 食事栄養に関しては、野菜・果物と魚による防御効果が示されている。野菜・果物の作用機序としてはビタミンC、ビタミンE、ベータカロテン、ファイトケミカルなどの抗酸化物によるフリーラジカルの除去や免疫強化、および葉酸による血清総ホモシステイン濃度を低下させることが考えられており、魚に関しては魚油に含まれる n3系多価飽和脂肪酸(PUFA)があげられ、n3PUFによる神経細胞膜機能や抗炎症作用との関連が推定されている。認知症は高齢者の問題としてとらえがちであるが、実は中年期の方が重要に見える。中高年のメタボリックシンドローム、飽和脂肪酸・総カロリーの摂取過剰は高齢期のADの危険因子であるが、高齢期ではむしろ栄養素の摂取不足・欠乏・体重減少の方が危険因子となる。
 古くから痩せとADとの関連が注目されており、体重減少が認知機能低下の4〜6年以上前から始まっているとの報告もある。臨床においては、一律に指導するのではなく、個々の患者の状況を正確に把握して指導することが重要である。
 また、サプリメントは無効ないし有害という結果が出ており、やはり基本的には食物として摂取することが重要である。現在、欧米では地中海式食事のAD予防効果が注目されている。地中海式食事と日本食の利点はほぼ同じであるが、日本食では乳製品と、肉の摂取を多めにした方が良い。
 第17回認知症予防研究会学術総会要旨集より要約 

NPO法人 認知症介入指導協会 http://www.ninchisho-yobo.jp

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posted by たまゆら at 14:00| Comment(0) | 認知症予防・新書bQ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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