2015年11月01日

ロコモの一歩手前「サルコベニアとは」

認知症予防・新書 bQ・23
清輔美喜男さん.jpg
特定非営利活動法人 認知症介入指導協会
代表理事 清輔喜美男

ロコモの一歩手前「サルコベニアとは」
〜高齢者 筋力衰え運動面に〜
−東京大学高齢社会研究機構
       飯島勝矢准教授ら

 高齢になると筋力が衰え、転倒して骨折する危険が高まる。こうした状態を「サルコペニア」と呼び、足腰が弱り歩行などが困難になるロコモティブシンドローム(運動器症候群、ロコモ)とともに、注目されるようになった。
 サルコペニアは1989年に米国の研究者が提唱した概念で、サルコは筋肉、ペニアは減少を意味する。
 年とともに筋肉の量が減って体の機能が低下した状態だ。ロコモの一歩手前の段階ともいえ、75歳以降、該当する人が急増するという。
 これまで高齢になれば筋肉が衰えるのは仕方がないと諦める例が多かった。しかし、最近はトレーニングなどで筋肉に刺激を与えることでサルコペニアを防ぐ取り組みが始まっている。
 関西大学付属枚方病院は2年前に「サルコペニア外来」を設けた。外来で診察する福島八枝子医師は「軟骨などと違い筋肉は年を取っても鍛えられる。高齢者の転倒を防げば寝たきり予防にもなり、生活の質向上につながる」と強調する。
 では、どんな運動をすれば効果があるのだろうか。4種類の運動がある。
1.椅子に座ったままおもりをすねで押し上げる「レッグエクステンション」だ。太腿の大腿四頭筋を鍛えられる。
2.両手で取っ手を後ろへ引っ張る「ローイング」背筋を鍛える。
3.「レッグプレス」尻の大殿筋を鍛える。
4.「チェストプレス」大胸筋を鍛える。
 青信号の間に横断歩道を渡りきれない、ペットボトルのキャップが開けにくい、といったケースは要注意だ。 東京大学飯島勝也准教授はサルコペニアの自己チェックは「指輪っかテスト」を推奨している。
 両手の親指と人差し指で輪っかを作り、ふくらはぎの最も太い部分を囲み、指が届いて隙間ができたら、サルコペニアの可能性が高い」という。
(日本経済新聞 10月18日朝刊より)


NPO法人 認知症介入指導協会  http://www.ninchisho-yobo.jp


○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


posted by たまゆら at 13:00| Comment(0) | 認知症予防・新書bQ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月01日

「キスでアレルギー反応を抑える〜自然治癒力の豊な感情が効果〜」

認知症予防・新書 bQ・22

清輔美喜男さん.jpg

特定非営利活動法人 認知症介入指導協会
            代表理事 清輔喜美男

「キスでアレルギー反応を抑える
〜自然治癒力の豊な感情が効果〜」
イグ・ノーベル賞

 ユーモアにあふれた科学研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式が9月17日、米マサチューセッツ州ケンブリッジのハーバード大学で開かれた。
 医学賞には、キスをすることで皮膚のアレルギー反応が低減すると実証した大阪府のクリニック院長、木俣肇さん(62歳)が選ばれた。
 日本人のイグ・ノーベル賞受賞は9年連続。木俣さんは都合があって式典を欠席したが受賞は光栄だとした上で「人間が本来持っている自然治癒力ともゆうべき豊な感情を大いに利用して、アレルギー反応を減弱させてほしい」とのコメントを発表。
 木俣さんは大阪府寝屋川市のアレルギー科クリニック院長。実験ではアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎を患う被験者それぞれ数十人に、恋人や配偶者と30分間キスをしてもらった。
 その結果、キスする前と比べ、ダニやスギ花粉に対する皮膚のアレルギー反応が大幅に抑えられたという。
 このほか、ほとんどの哺乳類は排尿に要する時間が大差ないとする研究に物理学賞、ゆで卵の一部を生の状態に戻す研究に化学賞が贈られた。
(日本経済新聞 9月18日夕刊より)

023-p3カエル.jpg

023-p3老夫婦.jpg

NPO法人 認知症介入指導協会  http://www.ninchisho-yobo.jp


○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


posted by たまゆら at 13:00| Comment(0) | 認知症予防・新書bQ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月01日

〜脳内に薬剤〜

認知症予防・新書 bQ・21
清輔美喜男さん.jpg
NPO法人 認知症介入指導協会 
      代表理事 清輔喜美男

 〜脳内に薬剤〜
名古屋大、東京大、神戸学院大

 脳の病気を治療するため、届きにくい脳の内部に的確に治療薬を運ぶ技術の開発が相次いでいる。
 名古屋大や東京大はそれぞれ、脳に異物が侵入するのを防ぐバリヤーを通り抜ける技術を開発した。
 神戸学院大は鼻の神経という別の経路を伝って脳に薬剤を送り込む。
 アルツハイマー型 認知症や脳腫瘍などで治療効果が高まるとみており、製薬会社と実用化に向けた研究を急ぐ。
 注射した薬剤は血流に乗って全身を巡るが、脳に異物が侵入するのを防ぐ血液脳関門(脳の働きに決定的に大切な神経細胞を有害物質から守るバリアー機能)によって遮断される。
 薬剤が十分に脳に届かないため、効きにくい。例えば、アルツハイマー病に使う抗体医薬と呼ぶ新しい治療薬は注射した量の 0.1%ほどしか脳に届かないという。
 パーキンソン病や統合失調症、脳腫瘍といった病気の治療で大きな障害になっている。
 名大の沢田誠教授らは、細菌などを殺すミクログリア細胞が血液脳関門にある錠前を開けて通り道を作り、内部に入り込むことに注目した。
 錠前の鍵の役目を果すたんぱく質の遺伝子を特定して人口合成した。
 小型のサルやラットに注射した。
 がんの検査などに使う陽電子放射断層撮影装置(PET)で、脳に届いていることを確かめた。
 製薬会社3社がアルツハイマー病の治療薬に応用することを検討している。今後、治療薬を使った実験を進める。
(日本経済新聞2015年4月14日朝刊要約)

■高齢者運転免許、認知症恐れに受診義務 
                     政府 閣議決定−

 政府は3月10日、高齢ドライバーの事故減少などを目指す道路交通法改正案を閣議決定した。
 75歳以上のドライバーが一定の交通違反を犯した場合、記憶力や判断力を測る臨時の認知機能検査を義務付けることが柱だ。施行は公布日から2年以内。
 臨時の検査の結果、判断力など認知機能が低下していれば、高齢者講習を受けてもらう。
 認知症を患っている可能性が高い場合、医師の診断書の提出を求める。医師が実際に認知症と診断すると、免許証の停止・取り消し対象になる。
 検査を求める交通違反については、信号無視や道路の逆走などを想定している。
 現行法では、75歳以上のドライバーは、3年に1度の免許更新時に認知機能検査が課されているが、その後は次の更新時まで検査を受けなくてもよかった。
 警察庁によると、免許保有者10万人あたりの交通死亡事故件数は、75歳以上のドライバーは75歳未満の約2.5倍に上っている。
 同庁は「高齢化に伴ない認知機能が低下すれば、事故のリスクが高まる」としている。
(日本経済新聞 2015年3月10日夕刊)

NPO法人 認知症介入指導協会  http://www.ninchisho-yobo.jp


○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
posted by たまゆら at 14:00| Comment(0) | 認知症予防・新書bQ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月01日

〜孤独な高齢者は発症リスクが高い〜

認知症予防・新書 bQ・20
清輔美喜男さん.jpg
NPO法人 認知症介入指導協会 
      代表理事 清輔喜美男

 〜孤独な高齢者は発症リスクが高い〜
日本福祉大、千葉大研究チーム

 同居人以外との交流が週1回未満の高齢者は、要介護や認知症になるリスクが、毎日頻繁に交流している人より約1.4倍高いことが調査でわかった。 月1回未満では死亡リスクも高まった。研究チームは「社会的孤立が健康に影響を及ぼすことをお年寄りに知ってほしい」と呼びかけている。
  
 研究チームは、2003年10月時点で要介護認定を受けていなかった愛知県に住む65歳以上の男女1万2千人を対象に、その後10年間の健康状態を追跡調査した。
 2272人が歩行や立ち上がりが困難で、入浴や排泄の際に介助が必要な「要介護2」以上になり、1986人が認知症を発症、2920人が死亡していた。 
 さらにこれらの人を対象に、別居する家族・親族や友人らと会ったり、電話やメールをやり取りしたり、電話をしたりして交流する頻度と健康状態の変化を、性別や年齢、世帯構成などの影響を除いて分析した。
 その結果、他人との交流が月1回〜週1回未満の人は、要介護2以上になるリスクが毎日頻繁に交流している人に比べて1.4倍高かった。
 認知症を発症するリスクも1.39倍高くなった。交流が月1回未満の高齢者の場合、早期に死亡するリスクが1.34倍高まった。
 日本福祉大の斉藤雅茂准教授(社会福祉学)は「社会的な孤立と健康への悪影響の関係は、これまでも指摘されてきたが、今回の調査結果で週1回未満という目安が示された」と指摘。 
 「人付き合いは個人の価値観によるが、お年よりは他者との交流が少ないと健康に影響を及ぼすことを知ってほしい」と話している。        
(日本経済新聞5月26日朝刊より)

■「元気な100歳、習い事で予定ぎっしり」
    佐賀県小城市 元農協職員

 松尾与三郎さんは現在100歳。シニア世代が学ぶ県の高齢者大学を7年前に最年長で卒業し、その後もカルチャーセンターで活発に学び続ける。1週間の予定はぎっしり。
 週に3、4回、自宅から鉄道とバスを乗り継ぎ1時間ほどかけて佐賀市に通い、古典の「論語」や「大鏡」を勉強し、ウクレレも習う。「講座はちょっと難しいけれど、先生の話が楽しくて」と笑う。
 金曜の午前中は高齢者大学で始めた社交ダンスの個人レッスン、午後は佐賀県医療センター好生館」のボランティアへ。空いている時間は野菜を育てる畑で汗を流す。「寝転がっている暇はない」
 90歳を前に四国霊場を巡り、自分より随分若い人にも遅れず歩くことができたことが自慢に。
 「先立った妻が開いていた日本舞踊の教室を手伝ったのも刺激になった」。
 多くの人との会話を楽しみたい、と参加の幅を広げてきた。5月の誕生日には今後の目標を定めた。2020年、東京オリンピックを観戦することだ。
(日本経済新聞 2015年6月22日夕刊)

NPO法人 認知症介入指導協会  http://www.ninchisho-yobo.jp

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
posted by たまゆら at 12:00| Comment(0) | 認知症予防・新書bQ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月01日

身体の衰え「ロコモ度」判定法を発表

認知症予防・新書 bQ・19

清輔美喜男さん.jpg
NPO法人 認知症介入指導協会 
      代表理事 清輔喜美男
 〜身体の衰え「ロコモ度」判定法を発表〜
     日本整形外科学会

 日本整形外科学会は運動機能が落ちて介護が必要になるリスクが高い「ロコモティブ シンドローム」(ロコモ)の判定方法を発表した。
 年齢・性別にかかわらず、台に座った状態からの立ち上がりや歩幅などによって、二つの段階に当てはまるかを判断する。
 判定には「立ち上がりテスト」と、大股で歩いた2歩分の幅をみる「2ステップテスト」、日常動作の困難度など25項目を点数化する「ロコモ25」を用いる。例えば高さ40センチの台から片足で立ち上がれないと「ロコモ度1」、20センチの台から両足で立ち上がれないと「ロコモ度2」となる。
 ロコモ度1は筋力などが低下した状態で、定期的な運動とバランスのとれた食事に気をつける必要がある。
 ロコモ度2は、歩行など基本的な動きの衰えが進んでおり、自分で身の回りのことができなくなるリスクが高いという。
 学会は、ロコモ度2で痛みがあれば、整形外科の専門医の受診を勧めるとしている。
 学会によると、国内にはロコモ度1が約3200万人、ロコモ度2が約1400万人いるという試算もある。岩本幸英理事長は「ロコモは高齢者が突然なるのではない、早く気づいて対処することが重要」と話す。
(朝日新聞デジタル5月17日配信より)

■「老いとどう向き合うか」
第29回日本医学会総会2015関西で講演
 日野原重明・聖路加国際病院名誉院長 「日本における高齢化と真の健康社会」のテーマで講演の抜粋

 「2013年の男性の平均寿命は80.21歳、女性は86.61歳。一方健康上の問題がなく日常生活を送れる期間を表す『健康寿命』は、12年に男性が70.42歳、女性が73.62歳(平均寿命との間に)約10年も差がある。健康寿命をどれだけのばせるかは大切なことだ」「老化は生物学的な心身の変化を意味するが、老いは老化の中で人間の生命の意味を探ること。高齢者は老いに注目し、生きがいのある人生を送ることが大切だ」
「では生きがいとは何だろうか。精神科医の故神谷美恵子さんは『人間が最も生きがいを感じるのは、自分がしたいと思うことと義務とが一致したときだと思われる』とおっしゃった。私もこの意見に賛成だ」
 「経験のないことを始めるのも大きな生きがいとなる。私は88歳の時に、自立して生きる75歳以上の高齢者を『新老人』と定義し、『新老人の会』を立ち上げた。これからの社会に必要なのは、温かい心で高齢者を包み込んで、社会の中で役割を与えることだ」
 「私は『いのちの授業』をこの10年余りで全国約230の学校で実施してきた。子供たちには『君たちの使命は将来戦争のない世界を作ることだ』と伝えている。まずいじめをなくすことが大切で、それには相手を自分のことのように考えることが必要。一人ひとりが平和への願いを持ちながら、自分に何ができるかを考えてもらいたい」(日本経済新聞2015年5月19日朝刊抜粋)

NPO法人 認知症介入指導協会  http://www.ninchisho-yobo.jp

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
posted by たまゆら at 14:00| Comment(0) | 認知症予防・新書bQ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月01日

脳内に薬剤 アルツハイマー治療に期待

■認知症予防・新書 bQ・18
NPO法人 認知症介入指導協会 
      代表理事 清輔喜美男
〜脳内に薬剤 アルツハイマー治療に期待〜
  名古屋大学・東京大学・神戸大学

 脳の病気を治療するため、届きにくい脳の内部に的確に治療薬を運ぶ技術の開発が相次いでいる。
 名古屋大や東京大はそれぞれ、脳に異物が侵入するのを防ぐバリヤーを通り抜ける技術を開発した。
 神戸学院大は鼻の神経という別の経路を伝って脳に薬剤を送り込む。アルツハイマー型認知症や脳腫瘍などで治療効果が高まるとみており、製薬会社と実用化に向けた研究を急ぐ。
 注射した薬剤は血流に乗って全身を巡るが、脳に異物が侵入するのを防ぐ血液脳関門(脳の働きに決定的に大切な神経細胞を有害物質から守るバリアー機能)によって遮断される。
 薬剤が十分に脳に届かないため、効きにくい。例えば、アルツハイマー病に使う抗体医薬と呼ぶ新しい治療薬は注射した量の0.1%ほどしか脳に届かないという。
 パーキンソン病や統合失調症、脳腫瘍といった病気の治療で大きな障害になっている。
 名大の沢田誠教授らは、細菌などを殺すミクログリア細胞が血液脳関門にある錠前を開けて通り道を作り、内部に入り込むことに注目した。錠前の鍵の役目を果すたんぱく質の遺伝子を特定して人口合成した。
 小型のサルやラットに注射した。がんの検査などに使う陽電子放射断層撮影装置(PET)で、脳に届いていることを確かめた。製薬会社3社がアルツハイマー病の治療薬に応用することを検討している。今後、治療薬を使った実験を進める。
(日本経済新聞 2015年4月14日朝刊要約)

■「認知症恐れに受診義務 高齢者運転免許巡り」政府 閣議決定−

 政府は3月10日、高齢ドライバーの事故減少などを目指す道路交通法改正案を閣議決定した。
 75歳以上のドライバーが一定の交通違反を犯した場合、記憶力や判断力を測る臨時の認知機能検査を義務付けることが柱だ。施行は公布日から2年以内。 
 臨時の検査の結果、判断力など認知機能が低下していれば、高齢者講習を受けてもらう。
 認知症を患っている可能性が高い場合、医師の診断書の提出を求める。
 医師が実際に認知症と診断すると、免許証の停止・取り消し対象になる。
 検査を求める交通違反については、信号無視や道路の逆走などを想定している。
 現行法では、75歳以上のドライバーは、3年に1度の免許更新時に認知機能検査が課されているが、その後は次の更新時まで検査を受けなくてもよかった。
 警察庁によると、免許保有者10万人あたりの交通死亡事故件数は、75歳以上のドライバーは75歳未満の約2・5倍に上っている。
 同庁は「高齢化に伴ない認知機能が低下すれば、事故のリスクが高まる」としている。
 (日本経済新聞 2015年3月10日夕刊)

NPO法人 認知症介入指導協会  http://www.ninchisho-yobo.jp

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○

posted by たまゆら at 11:00| Comment(0) | 認知症予防・新書bQ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月01日

アルツハイマー型認知症は予防可能・2

■認知症予防・新書 bQ・17
NPO法人 認知症介入指導協会 
      代表理事 清輔喜美男
〜アルツハイマー型認知症は予防可能・2〜

おくむらクリニック奥村歩院長(談)

 中年期の肥満や高血圧は老後の認知症リスクを高めます。
 四十代や五十代で高血圧を放置した人はアルツハイマーになる確立が2・3倍、糖尿病だとリスクは2倍になる。
 四十代の体型によってもリスクが決まり、まず肥満になると高血圧や糖尿病、動脈硬化につながるので脳の血液循環が悪くなり、認知症を発症しやすい。

  特に女性が顕著で、中年期に女性が肥満になると社会性が失われやすいからではないかと考えられます。
 趣味を広げるのも、認知機能を高める。
 仕事以外の幅広い趣味を持ったほうがいいですね。
 カルチャーセンターに通うなら一つの講座だけでなく複数の講座を受ける方が認知症になりにくいというデータがあります。
 運動するなら水曜はテニス、木曜は卓球、土曜はゴルフと種目を変える。
 それぞれで仲間が増えれば脳が刺激されますから、認知予備力(認知症に対する免疫力)が高まります。

東京都健康長寿医療センター研究所
           新開省二 研究部長(談)

 高齢者になると「低栄養」に注意が必要だ。持病がない人なら、栄養をどんどん摂ったほうがいい。
 脳細胞は脂でも維持されているし、栄養状態も脳機能に影響を与えているんですね。
 昨年発表したばかりの研究だと、栄養状態を示すアルブミン(血液中のタンパク質)が低い人は、高い人に比べると2倍も認知機能の低下が起こりやすい。
 HDL(善玉)コレステロールだと1.8倍、赤血球の数だと2.6倍です。栄養状態が悪くて貧血傾向のある人は、将来的に認知機能が下がりやすくなります。
 HDLコレステロールを増やすには脂質を摂らなければいけませんから、肉を食べることも必要。
 肉を含めたバランスのとれた食事が大事です。
  生姜やウコン(ターメリック)にはアミロイドベータの沈着を防ぐという実験結果があります。
 さらに、どうしても食欲が低下しがちな高齢者の食欲を増進させる効果もあります。
    (週刊文春2月5号抜粋)

NPO法人 認知症介入指導協会  http://www.ninchisho-yobo.jp

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○

posted by たまゆら at 10:00| Comment(0) | 認知症予防・新書bQ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月01日

アルツハイマー型認知症は予防可能

■認知症予防・新書 bQ・16
NPO法人 認知症介入指導協会 
      代表理事 清輔喜美男
〜アルツハイマー型認知症は予防可能〜

 おくむらクリニック奥村歩院長(談)

 アルツハイマー型は血圧、糖尿病、体重、運動、食事などの生活習慣に最も関係してきます。
 だからこそ予防ができるのです。原因物質の老廃物アミロイドベーターや生活習慣病を“攻撃因子”とするなら、食生活や趣味や社交性は“防御因子”。認知症になるかならないかは、二つの因子の試合だと思ってもらえばいい。
 相手がいくら強くても、こちらの防御因子を高めて少しでも上回ることができれば、認知症の予防や進行を抑えることもできます。

 浦上克哉鳥取大学医学部教授(談)

 原因物質のアミロイドベータは発症する20年以上も前から脳にたまるので、中年期からの早い段階で生活習慣に気をつけることが重要です。
 やはり運動することが効果的で、散歩程度でもかまいません。
 日々の生活で一歩でも多く歩くこと。駐車場では車を遠くに停める。
 エレベーターを使わずに階段を使う。睡眠も大事で、睡眠不足だとアミロイドべータがたまりやすくなりますし、記憶の定着には睡眠が不可欠で最低6時間は確保。

 征矢英昭筑波大学教授(談)

(軽い運動でも脳機能に効果があることを初めて証明) 

 脳と筋肉は密接な関係で、筋肉を動かすことで脳が活性化する。大事なのは認知機能を高める運動の強度はどれくらいか。
 これまでは心拍数110〜130の中強度とされていましたが、それでは体がきついため長続きしない。
 私たちは心拍数90〜100の低強度でも脳が刺激されて認知機能に効果があることを明らかにしました。
 早歩きやヨガ程度のごく軽い運動でも効果があります。
 さらに快適度を高めれば、効果は倍増する。運動が必要だと言われてスタートしても、日本の運動継続率はおよそ二割台です。
 早歩きのような軽い運動だと、きつさはないけど楽しさもない。
 脳への影響を考えるなら、たとえば好きな音楽を聞きながらと聞かないで運動した場合を比較すると、聞きながらだとたった10分間の運動で脳の活性化に効果が見られます。
 つまり大勢で楽しめるような運動が最も効果的で、仲間を募ってのウォーキングやハイキング、ヨガやダンスがおすすめです。

NPO法人 認知症介入指導協会  http://www.ninchisho-yobo.jp

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
posted by たまゆら at 15:00| Comment(0) | 認知症予防・新書bQ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月01日

アルツハイマーの抗体開発・記憶障害改善

■認知症予防・新書 bQ・15
NPO法人 認知症介入指導協会 
      代表理事 清輔喜美
〜アルツハイマーの抗体開発・記憶障害改善〜
ー大阪市立大学・富山貴美准教授ー

 脳にたまってアルツハイマー病を起こす異常なタンパク質「タウ」を減らす抗体を大阪市大の富山准教授(脳神経科学)のチームが開発し、マウスでの記憶障害の改善に成功したと9日、米神経学協会誌電子版に発表した。チームは治療薬づくりにつなげたいとしている。
 チームによると、アルツハイマー病はアミロイドベータという物質の影響でタウがたまり、神経細胞が死んで記憶障害などをきたし、発症する。タウは多数のアミノ酸がつながってできており、40ヶ所以上でアミノ酸がリン酸化していることが分かっている。
 チームはあまり研究が進んでいない413番目のアミノ酸のリン酸化に注目。このアミノ酸にくっつく抗体を開発した。
 遺伝子操作で人のタウを持ち、記憶障害を起こしたマウスに1週間に1回、1ヶ月間投与すると、脳の異常なタウを減らし神経細胞死を防げた。
 マウスを泳がせ、休むための足場をどれだけ早く見つけられるかで記憶力を確かめる実験では、記憶障害が改善した。
(日本経済新聞2015年1月10日朝刊より)

■「認知症 25年に700万人65歳以上の5人に1人」厚生労働省

 厚労省は7日、認知症の人が10年後の2025年に700万人に達するとの推計値を明らかにした。65歳以上の5人に1人に当たる計算になるという。
 厚労省は同日、推計値を盛り込んだ認知症対策拡充のための国家戦略案を自民党の厚労部会などの合同会議に示した。
 国家戦略案では基本的考えとして「認知症の人の意思が尊重され、住み慣れた環境で自分らしく暮らし続ける」ことを明記。
 本人や家族の視点の重視、若年性認知症施策の強化など七つの柱を掲げた。現行計画で取り組んでいる支援策の数値目標も引き上げた。
 認知症は研究班の別の推計では、65歳以上の認知症の人は12年時点で約462万人に上る。
 昨年11月に東京都で開催された認知症の国際会議で、安倍晋三首相が国家戦略の策定を表明していた。
 認知症はアルツハイマー病や脳血管障害などが原因で発症する病気。脳の神経細胞が死んでしまうことで記憶障害が起こり、徘徊や妄想などの症状も出る。
 加齢によって発症のリスクが高まる特徴があるため、患者は高齢者が多い。
(日本経済新聞 2015年1月17日夕刊より)


NPO法人 認知症介入指導協会  http://www.ninchisho-yobo.jp

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
posted by たまゆら at 15:00| Comment(0) | 認知症予防・新書bQ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月05日

脳と動脈と筋肉を若返らせる

■認知症予防・新書 bQ・14
NPO法人 認知症介入指導協会 
  代表理事 清輔喜美男
〜脳と動脈と筋肉を若返らせる〜
ー筑波大学・久野譜也教授ー

 寒くなる季節を迎え、ふだんあまり身体を動かさない人はますます運動不足になる。だが寝たきり予防など高齢者の健康維持には「歩行」と「筋力トレーニング」の両方のセットが大切だ。歩くのは少しずつの累積でも意味があるので、まずは取り組むことが重要だ。

 高齢者がいつまでも元気に健康を維持するには、脳と動脈と筋肉をどう若返らせるかがキーポイントだ。それに必要なのが有酸素運動と筋トレだ。有酸素運動とはウオーキングやジョギングなど比較的時間を継続して出来る運動のことだ。

 日本人の高齢者が寝たきりになる原因は認知症、脳卒中、転倒・骨折の3つが大きな比率をを占めている。

 脳は認知症にかかわる。動脈硬化などは脳卒中につながり、筋肉が衰えれば転倒して骨折する恐れも高まる。これらを改善できれば、寝たきり予防にも役立つ。

 有酸素運動は血管の健康にとって重要で、筋トレは筋力の維持につながる。
 脳と認知症に関しては、運動でアルツハイマーが治るという意味ではないが、一部軽度認知症では有酸素運動と筋トレの組み合わせが予防に有効という研究報告も世界的に出てきている。

 日ごろ何もしていない高齢者にとって手軽な有酸素運動は歩くことだ。目標はまず1日に合計で8000歩だ。これは一度にまとめなくても、細切れに分けてもよい。

 毎日8000歩である必要もなく、1週間の合計でみても構わない。車を利用するより電車など公共交通機関を利用する方が歩数が多くなる。

 高齢者は病気の予防だけでなく、生活の機能を維持することも課題になる。生活機能は移動能力が大きい。移動能力はすなわち筋力なので歩くだけではだめだ。

 筋肉はエネルギーを消費する基礎代謝に大きく影響しているので、筋肉が減ると肥満につながる恐れがある。

 運動不足の解消が必要と分かっていても、意欲を自分でなかなか高められない人は多い。
 動機となる事柄は人によって様々だろうが、個人レベルの動機付けにも役立つような研究の進展も今後期待される。
(日本経済新聞2014年11月16日朝刊要約)

NPO法人 認知症介入指導協会  http://www.ninchisho-yobo.jp

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
posted by たまゆら at 16:00| Comment(0) | 認知症予防・新書bQ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。