2017年06月01日

家族の心を一つに惹きつける扇の要の役割か?

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障がいのある子供は神様の子だと知る!
=家族の心を一つに惹きつける扇の要の役割か?= 
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 今から60年ほど前のこと、私の6人兄弟の末っ子の妹が5歳の時に1週間ほど高熱がつづき、やっと高熱が下がったと家族は安堵していました。
 四肢の動きの異常に気づいた両親が大学病院にて診断をしてもらったが、「脳性小児麻痺」という病気で脳の中にオデキができているのが原因だ・・・・と、入院して脳の中の原因物質を発見するべく後頭部を開いたもののそれらしいものは発見することはできず、やむなく退院して自宅に戻った。
 やがて時が過ぎると共に四肢の動きの異常は酷くなるばかりで、手摺りに掴まって自立することすら困難になり、ほぼ寝たきりの状態になってしまった。
 言葉を話すことができなくなり、箸もスプーンも自分で使用して食事をすることさえできなくなり、小学校に登校することもないまま家族に囲まれ家族の会話に耳を傾けニコニコとして静かに横になっていました。
 家族にとって一番気がかりになっていたことは、妹とのコミュニケーションが成立していて…本人の意思を正しく受け止めてあげられているのかが心配でした。
 その時ほど、アイコンタクトの大切さを感じたことはありませんでした。頭や四肢のわずかな動きから送られてくる意思を見落とすまいと、家族のみんなが妹と接していました。
 本人の気持ちは分かりませんでしたが、母親は妹と一緒に死ぬことが頭をよぎったことがあったと後日に耳にしました。何よりも恵まれていたのは、兄弟の友達のみんなが妹に話しかけ優しく接してくれたことで、弟も、妹も、それぞれの伴侶もその時の様子は忘れないでいると思います。
 いま『終活』を通して様々な人々と接していますが、自分がそうした家族の話をすることで、親族の中に障がいを背負った人が居ることを知り、それぞれの家族がそのことを心に刻み大切にしつつ、ご自身の終活を進めておられることを深く感じます。
 妹は23歳で亡くなりましたが、妹のことを思い出すときは心が荒んでいるときではなく、立ち止まって静かに自分のいく末を考えるときで、天に向かって深呼吸をし、生きられていることに感謝するときでもあります。
 そして、再び兄弟が一つの心で居たときの『扇の要』としての妹の存在を語り合いたいと思います。



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posted by たまゆら at 13:00| Comment(0) | 一面記事…P1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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