2017年02月01日

看取り士日記より…35〜慈愛に包まれて〜

看取り士日記より…bR5
〜慈愛に包まれて〜

柴田さん写真-顔写真-4.jpg


日本看取り士会  会長
柴田久美子さん

  なずなの花の可憐さに、捧げる愛を教えられる季節。
  看取り士養成講座も終わり、ほっとした私に夜遅く1本の電話。
「母が……」
  かねてからご相談中の娘さんからだった。
「直ぐに行きますね」と言うが、「約束の27日に来て下さい。そして柴田さんが来るまで母が待つように祈りをお願いします」とのこと。娘さんが言われたとおりに一晩中祈る。
  朝の光がまぶしい。親子の愛は全てに勝ると教えられた私。輝く朝を迎えられた事に感謝、感動したその夜に「母が旅立ちました。でも看取り士の柴田さんに来て欲しい」そんなご連絡をいただく。
  旅立たれて13時間というお母様のご自宅にうかがう。お母様の慈愛がお部屋中にあふれている。ドライアイスをどけ、美しいお母様の頬に私の手を触れる。しばらくするとあたたかくなり、私の心が満たされ、私の身体が熱くなる。そしてお母様の肩に、腕に、手に触れる。私の手に娘さんの手を重ねながら触れ続ける。
  突然、娘さんは腹ばいになり、しっかりとお母様を抱き抱え「ありがとう。ありがとう」と、その目からは涙があふれでる。穏やかに、お母様の魂のエネルギーを娘さんは受け取られた。これこそがグリーフケアと私は感じている。
  以前、離島暮らしの時、人は臨終の後7日間はその身体に魂が戻れると言われ、7日間お身体がそのままであったことを思い出す。
  
  ノートルダム清心女子大学の保江邦夫先生が、先日出版された著書『神と人をつなぐ宇宙の大法則』の中でこう述べられていた。
「看取り士は自我を取ってあげて、霊魂がさまよわずにすむ、お手伝いをしているような気がします」
  
  お母様を安らぎの世界に送られ、娘さんもまた、お母様の命のエネルギーを受け取られる。こんな尊い場面にいさせていただける幸せを噛み締めている。
  人間って素晴らしい。生かされていることの喜び、歓喜を感じさせていただける旅立ちという尊い場面。私を命懸けで導いて下さる方々に感謝   合掌



【お問い合わせ先】
一般社団法人日本看取り士会
一般社団法人 在宅ホスピス なごみの里
〒701-1145 岡山市北区横井上1609-2-107
TEL 086-728-5772 FAX 086-239-3992
Twitter: @ShibataKumiko


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posted by たまゆら at 09:00| Comment(0) | 介護日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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