2016年11月01日

ファイナンシャルプランナー(FP)

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心の通わないライフプランに疑問
 マイナス成長に挑んだプラン作成
ファイナンシャルプランナー(FP)
平成2年(1990年)6月取得
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 社会人として働きはじめて電子計測器の会社に就職し、33歳でスピンアウトをした。そして電子部品とそれらの部品をユニット販売する会社を設立。従業員150人の規模になった頃に、事業の拡大路線と、資金繰りに限界を感じ昭和61年に断腸の思いで自己破産となりました。
 もう二度と同じ業界には戻らないのだと心に決め、税理士の弟と相談して宅建試験を受け不動産会社を設立。
 不動産業界の右も左も分からないまま1年が過ぎた。
 「このままではマズイぞ…」と、不動産業に付加価値を付けようと思い立ち、約一年間をかけて取得したのが「ファイナンシャル・プランナー」でした。

破産者の眼で観えたFPの世界

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 1987年(昭和62年)に設立された日本FP協会ですが、私が受講した当時は、保険会社、証券会社、金融機関の社員が受講していましたが、私以外のほとんどの人がFPについて日常的に従事している業務の延長線上にあることが多く、余裕綽々の人達ばかりで、電子関係で過ごした私には講師が話す言葉を理解するのがやっとだったと記憶しています。
 金融や証券についての理解度はサッパリでしたが、何故かライフプランについては、自己破産からまだ間もない自分自身の深刻な問題として、かなり興味を持って受講していました。
 当時は、パソコンの表計算ソフトとして愛用していた「ロータス123」で「ライフプラン」を作成するのですが、それにはとても違和感を感じていました。
 破産整理が片付いたばかりの小さな不動産会社の経営者にとって、ライフプランの事例にあるモデルは、順風満帆な大手企業のサラリーマンや資産家のライフプランを作成するものばかりで、それとは大きくかけ離れた立場にいる自分の現状を自覚すると、恥ずかしいやら情けないやらの心境でした。
 毎年3%の経済成長率で収入や支出が推移すると…というように、収入が増える、資産が増えるという計算をしながら、心の中で呟いていました。
「そんなにプラスで推移するようなうまい話ばかりではない筈だ!」
「自分の場合のようにマイナスから推移するライフプランもある筈だ!」
 『相談者にとって必要なライフプランは「マイナス要因」を考慮したものでなければ意味がない』と、自分の「ファイナンシャル・プランナー」としての基本的なスタンスが見つかったように思っています。

ライフプランの「マイナス要因」とは?

 ライフプラン作成で「マイナス要因」の身体に関わる代表的なものとして、「健康寿命」と「疾病」と「事故」があるといえます。
 平成28年に発表された日本人の平均寿命は男性が80・79歳、女性が87・05歳です。また「健康寿命」は男性が71・19歳、女性が74・21歳と言う状況です。
 更に65歳以上の25%が認知症か軽度認知症(MCI)であることなどは、これからのライフプランでは予測できない要素と無視することは出来ないことです。
 また、自然災害との遭遇や、交通事故や業務上の過労や精神疾患など、働く人の心身に降りかかるリスクは図りきれないものばかりです。
 また、急激な経済変動により、勤務していた企業が倒産したり、減俸されることや、最悪な場合では解雇になることもあるかも知れません。
 経営者であれば資金繰りに行き詰まり自己破産となることも考えられます。
 また、永年にわたり築き上げてきた夫婦に亀裂が生じて、離婚という形態で家庭経済が崩壊する事例も、決して少なくはありません。
 このように、ライフプラン、ファイナンシャル・プランを作成していても、ひとたび、心身と経済の面において「マイナス要因」が発生し経済面に支障が生じたときには、改めて「ライフプラン」を作り直すようにしておきたいものです。

経営者のマイナススタートと「縁」…。

 特に、倒産した経営者のライフプランは、再スタートの時点で大きなハンディーがあるのは致し方ないこと。
 しかし、マイナススタートの経営者には数字では表わせない再起を支援してくれる温かい人々との人間関係の方が重要になっています。
 倒産前に親しかった周囲の人との人間関係によって、再起の様子がずいぶん違ってきます。この場合の素晴らしい人間関係は「ライフプラン」に書き表すことは出来ませんが、この『縁』こそが、事業を続けてきた経営者の最大限の財産といえるでしょう。
 経営が順調なときに、私財を増やすことだけに夢中にならず、自分を支えてくれる周囲の人々に対して、適切な利益の分配をしておくことが万一の時の備えにもなるものです。

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posted by たまゆら at 11:00| Comment(0) | 特集記事…P2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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